2015年2月28日土曜日

偉大なる相場師に学ぶ ベンジャミン・グレアム

誰でも「相場師」になることはできる。
「相場師」として成功するためには、学ばなければいけない。
学ばずに相場を張っても、失敗することは歴史が証明している。
幸いにも偉大なる相場師達は、我々に数多くの教訓を残してくれている。

ベンジャミン・グレアムという相場師がいた。
彼は相場師ではなく、投資家だという人がいるかもしれない。
自身の定義では、彼は賢明なる相場師である。
彼はバリュー投資理論の考案者であり、彼の著書は多くの実業家に影響を与えている。

自身にとってテクニカル投資手法のベースは、是川銀蔵の投資手法である。
ファンダメンタル投資手法のベースは、ベンジャミン・グレアムの投資手法である。
名著「賢明なる投資家」で、彼が推奨する投資手法はシンプルで明快である。
彼もまた我々に数多くの教訓を残してくれている。

「投資とは、詳細な分析に基づいたものであり、元本の安全性を守りつつ、かつ適正な収益を得るような行動を指す」(第1章 投資と投機 賢明なる投資家が手に入れるもの)

「株価が大幅に上昇したすぐ後には絶対に株を買ってはならない。また、大幅に下落したすぐ後には絶対に売ってはならない」(第8章 投資家と株式市場の変動)

「仲買人であれ、証券セールスマンであれ、投機的な利益や大きな利益を約束する人物には注意すべきだ」(第10章 投資家とそのアドバイザー)

「人の意見に惑わされることなく、たったひとつの株に集中せずに分散させなさい」(第14章 防衛的投資家の株式選択)

「割安銘柄は本質的に、株価がその株式の評価価値よりも安い状態にあるわけで、その差がすなわち安全域である。安全域は、計算ミスや運の悪さを十分に吸収する効果がある」(第20章 投資の中心的概念「安全域」)

彼の投資手法は、現在でも色褪せてはいない。
今も我々を堅実で安全な株式投資に導いてくれる。