2015年10月12日月曜日

銘柄を明かさない理由42

登場人物紹介
・先輩:Yの取引口座があるA証券の長期運用部門を担当する天才女性トレーダー
・後輩:先輩の後輩
・A:A証券に取引口座を持つ、若くして頭脳派の無敗の個人投資家
・J:A証券に取引口座を持つが、自身の口座では取引きしない無敗の個人投資家
・先生:「売り」「買い」のどちらもとれる大物相場師
・Y:運用額は小額ながら、無敗の個人投資家、当ブログの管理人

Aは最近、あるブログを読むのが習慣になっていた。
ブログを読んでいて、Aは思った。
このブログの管理人には、相場が見えている。
そして、あいつと同じだと思った。

Aは株式投資を始めた頃、ブログを立ち上げていた。
日々の収支を記録するだけの、何の面白みもないブログだった。
当時のAは、毎日、モニターに張り付いて、株を売買していたが、なかなか増えなかった。
そんなある日、ブログに記載していたアドレスに1通のメールが届いた。

そのメールには、勝つための投資手法が綴られていた。
最も印象的だったのは、早期の元本引上げだった。
元本を引き上げることにより、相場が見えると書いてあった。
事実、元本を引き上げてから、Aは大きく勝てるようになり、資産はみるみる増加した。

そのメールの差出人は、Jといった。
しばらくしてから、Jに礼のメールを送ったが、Jからは何の音沙汰もなかった。