2016年4月29日金曜日

地震に強い家を作る方法

熊本県で損壊した住宅が30,000棟を超えたらしい。
ようやく手に入れたマイホーム。
ところが損壊したため、怖くて住めない状態になっているらしい。
損壊した住宅を建てた住宅会社は、責任を感じているのだろうかと思う。

地震に強い家をウリにしている住宅会社は多い。
ところが住宅の保証書には、地震による損害は免責としている。
全ての地震を保証しろとまではいわない。
なぜ、この震度で損壊したら保証します、としないのだろうかと思う。

建築基準法という法律があり、法律の目的は以下である。
建築物の最低の基準を定め、国民の生命、健康及び財産の保護を図ること。
建築基準法を遵守すれば、住宅を建てることはできる。
建築基準法は最低の基準であって、建築基準法を守れば地震に強いわけではない。

耐震性能を表す指標に耐震等級があり、等級3が最も耐震性能が高いとされている。
耐震等級が建物のバランスだけを表す等級だといういうことは、意外と知られていない。
確かに、耐震等級1よりは、耐震等級3の方が建物のバランスがよい。
だが、耐震等級3であっても、必要条件を満たす柱や梁が使われているとは限らない。

木造2階建て住宅では、柱の太さや梁の大きさは、簡易的に決められている。
本来は家の重さや地震の力などを計算し、それらに耐える柱や梁にしなくてはならない。
自身は実家を建て替えるときに、構造計算を行ったことがあるが、かなりの労力を要する。
だが、そこまでしないと、本当に地震に強い家を作ることはできないのである。