2016年5月31日火曜日

銘柄を明かさない理由R72 難波の女帝

第72話 難波の女帝

そろそろ参戦しまひょか、淀屋が参戦しようとしたとき、それは起こった。
ストップ安だった株が、大幅な上昇を始めたのである。
なんや、これは、何が起こったんや、こんなんありえへんやろ。
ストップ安からストップ高となった株を、淀屋は信じられない面持ちで見ていた。

ほんまに危ないとこやったで、参戦してたら大損するとこやった。
ストップ安にした奴は、えらい損したんやろな。
出来高と取引値からすると、どえらい金が動いたんやな。
どこのどいつが、ストップ安だった株をストップ高にしたんやろ、気になるわ。

淀屋は独自の情報網を使って調べることにした。
やがて、ストップ高にしたのは、東京のある証券会社だとわかった。
その証券会社は、ある相場師が創業した会社だった。
しかも驚くべきことに、女性トレーダーがストップ高にしたことがわかった。

相場師が作った会社、しかも女がストップ高にしたやと。
おもろい会社や、全てにおいて型破りな会社や、今まで聞いたことあらへん。
東京にこんなおもろい会社があるとは、いつか話を聞きたいもんや。
淀屋は会ったこともない東京の証券会社に思いをはせた。

同じ頃、大阪の難波。
オフィスビルの1室で、1人の女が報告書を読んでいた。
その報告書は、ある株がストップ安からストップ高になった経緯をまとめていた。
なるほど、仕手戦やったんやね、しかし思い切った仕手戦しはるわ。

報告書には、コンビニで買い物する2人の女性を隠し撮りした写真もあった。
無敗のクイーンと無敗の天然と呼ばれている女性2人だった。
しかもストップ高にしたのは、ウチより若い女の子たちやんか。
ウチくらいの歳になったら、どんなトレードするんやろ、将来が楽しみやわ。

報告書の細部まで記憶した女は、報告書をシュレッダーにかけた。
女性2人の写真をシュレッダーにかけながら、女は思った。
かわいいお嬢ちゃんたちは、ウチの味方なんかな、それとも敵なんかな。
もし敵になるんやったら覚悟しときや、かっての幕府みたいに潰してあげるよってに。

その女は、淀屋の一族で本家だった。
淀屋の一族で本家だということは、公にはしていない。
女は代々、受け継いできた資産を管理する傍ら、相場を張ってきた。
相場で巨額の利益を叩き出してきた女は、「難波の女帝」と呼ばれていた。

会社員たちの話と固定資産税

電車に乗っていると、2人連れの会社員が乗って来た。
同じ会社の先輩後輩らしく、仕事のことや将来のことについて話していた。
真横なので、聞きたくなくても聞こえてしまう。
給与はいくらで、賞与はいくら、退職金はこれくらい貰えたらいいななどなどw

聞いていて、株式投資を始める前の自身を思い出した。
収入は会社からの給与しかなく、資産が増やせるとは知らなかった。
仕事を頑張ることが、収入を増やす唯一の手段だと思っていた。
はっきりいって、株式投資を始める前の自身は、将来に夢や希望も持てなかったw

昼休みに自宅の固定資産税を振り込んだ。
貯蓄が減ったので、帰宅してから現在の資産を確認した。
今日一日で増えた株の含み益は、固定資産税の額をはるかに上回っていた。
こういうことがあるから、株式投資は止められないw

2016年5月30日月曜日

本日のランチとやらかしたこと

自身は普段は会社へ手作り弁当を持参している。
給料も入ったことだし、久々に外へ食べにいくことにした。
弁当を作らなければ、家を出るまでゆっくりと過ごせる。
テレビを観ていて気づくといつもの時間になっていたので、慌てて家を出たw

さて、昼になり、久々の外食である。
自身は麺類が好きで少食なので、ラーメンの単品を頼んだ。
値段の割には具沢山で割安だった。
自身は株でも食事でも、割安が好きだw

自身はどのような食事であっても、食べ終われば上品に口元を拭くようにしている。
おもむろにポケットからハンカチを取り出した。
出てきたのは、娘のハンカチだった。
朝、慌てて出るときに間違って持ってきたらしい、これも記念と撮影しておいたw

2016年5月29日日曜日

銘柄を明かさない理由R71 淀屋の一族

第71話 淀屋の一族

江戸時代、大阪に淀屋と呼ばれた豪商がいた。
淀屋は、全国の米相場の基準となる米市を設立し、米市で莫大な富を得た。
淀屋の米市で行われた米取引は、世界の先物取引の起源とされている。
やがて淀屋の財力を恐れた幕府により、淀屋は財産を没収された。

だが、あらかじめ暖簾分けをしていたことで、大阪の地での再興に成功する。
幕末になると、淀屋は討幕運動に積極的に加担する。
その後、ほとんどの財産を自ら朝廷に献上して、淀屋は表舞台から姿を消した。
大阪にある淀屋橋は、淀屋に由来していることは広く知られている。

淀屋の一族は、明治、大正、昭和の激動の時代をひっそりと生き抜いてきた。
商才により莫大な富を得た一族は、全国の土地を買い付けた。
今や、淀屋の一族は全国の主要都市に多くの土地を所有していた。
一族が所有する土地の評価額は、日本の国家予算に匹敵するともいわれている。

その男は淀屋の一族だった。
本家ではなく分家だったが、この男も生まれつき商才に秀でていた。
男は、学生時代に会社を起業し、財をなした。
やがて会社経営に飽きた男は、同業他社に惜しげもなく売り渡した。

会社経営に飽きた男は、もっと楽に金を儲けることはできないかと考えた。
男が目をつけたのは、相場だった。
自分の資金力を持ってすれば、相場で儲けることは容易かった。
事実、面白いように儲かった。

やがて男は、資金繰りに困っている中小企業への融資を行うようになった。
自分には有り余る資金がある、世のため、人のために役立てるのも悪くないと思った。
貸し渋りする金融機関の株を売って得た利益で、中小企業に融資する。
大手企業や金融機関に媚びない男は、いつしか淀屋と呼ばれるようになった。

そんなある日、淀屋は面白い株を見つけた。
どこかのアホが株価を釣り上げていた、わかりやすい株価操作だった。
売りに転じたとき、ワテも売らしてもらいましょ、淀屋はそのときを待っていた。
ある日、その株は売り一色になり、ストップ安となった。

そろそろ参戦しまひょか、淀屋が参戦しようとしたとき、それは起こった。
ストップ安だった株が、大幅な上昇を始めたのである。
なんや、これは、何が起こったんや、こんなんありえへんやろ。
ストップ安からストップ高となった株を、淀屋は信じられない面持ちで見ていた。

下手な鉄砲は数撃てない

最初から多額の資金で、株式投資を始める人は少ない。
当たり前だが、多額の資金があれば、株式投資で増やす必要はないからである。
初心者向けの投資本で○カの一つ覚えみたいに書いている言葉がある。
「卵は1つの籠に盛ってはいけません、分散投資しましょう」であるw

冷静になって考えてみて欲しい。
投資本を書くような人は、そもそも初心者ではない。
ある程度、資産を増やした立場で書いているのである。
初心者に分散投資を勧めるのは、投資本の著者と証券会社くらいであるw

株式投資で財をなした人は、いずれも数銘柄への集中投資だ。
保有銘柄が少なければ、仮に株価が下落しても集中的なナンピンが可能になる。
下手な鉄砲数撃ちゃ当たる、というが、そもそも弾が尽きないことが前提である。
弾数(資金)が限られているのであれば、的(銘柄)は絞らなくてはならないw

異性の友達がいる人の特徴

異性の友達がいる人には特徴がある。
異性の友達がいる人は、異性の友達がいることを公言する。
「先日、女友達とカラオケにいった」、「先日、男友達と飲みにいった」などである。
これらの発言を聞いた際、人は概ね2通りの反応をするw

自分も異性の友達がいる人は、どんな店でした等、店の雰囲気を聞こうとする。
ところが異性の友達がいない人は、一様に信じられないといった反応をする。
異性の友達と2人で会う→男女関係になる、という思考が働くようである。
野暮な詮索しかできない、別のいい方をすれば、想像力が乏しすぎるのであるw

確かに、男と女が2人で会えば、男女の関係になることもあるかもしれない。
だが、お互いの立場をわかっており、相手を束縛しないから友達でいられるのである。
ところが異性の友達がいない人は、異性を恋愛対象として見るため束縛しようとする。
相手を束縛しようとするから、いつまでたっても異性の友達ができないのであるw

2016年5月28日土曜日

銘柄を明かさない理由R70 浪花の相場師

江戸時代、大阪に淀屋と呼ばれた豪商がいた。
幕末になると、淀屋はほとんどの財産を朝廷に献上、歴史の表舞台から姿を消した。

第70話 浪花の相場師

大阪のある地方銀行の応接室。
身なりのさえない男が、必死に友人の会社への融資を頼み込んでいた。
「お願いしますわ、今月中に金が用意できへんかったら会社が回りまへんねん。
お宅とは長い付合いだと聞いとります、なんとか融資をしてくれまへんか」

地方銀行の担当と上司は、冷めた目で男をみていた。
「今がこの会社にとっての正念場なんです。
中小企業が困ったときの地銀さんでっしゃろ。
お願いしますわ、ワテがいうのもなんですけど、あの町工場はええ会社ですねん」

この田舎者がと心の中で思いながら、上司がいった。
「ご友人の会社のために、そこまでされる方はなかなかいらっしゃいません。
しかし、あの会社の財務内容は、融資するに足る条件を満たしていません。
ご友人の将来を思えばこそ、変に希望を持たせないことが必要です」

身なりのさえない男はいった。
「本当にどうにもなりまへんのか」
迷惑そうな雰囲気を露骨に出しながら、上司がいう。
「申し訳ないですが、いくらご友人の頼みであっても、お力にはなれませんね」

大手証券会社に勤務する男は、ランチを食べに通りへ出た。
今日は何にするかな、考えながら歩く男は、地方銀行から出てくる1人の男に気づいた。
あの男見たことがある、たしか狙った会社の株を徹底的に売り込む相場師の淀屋だ。
相場師の淀屋が、地方銀行に何の用だ。

男が見ていると、淀屋と呼ばれる男は裏通りに入っていった。
裏通りには黒塗りの高級車が待機しており、運転手が後部座席のドアを開けた。
淀屋が乗り込むと、車は静かに大通りへ出て、やがて見えなくなった。
まさか、あの地方銀行が奴の次のターゲットなのか、男は嫌な予感がした。

男の予感は的中した、翌日から、その地方銀行の株価は下がり始めた。
他の地方銀行の株価がボックス圏で推移している中、その地方銀行だけが下がり続けた。
「大株主が売っているに違いない」、「何か不祥事があるんじゃないか」
憶測による売りが売りを呼び、株価は下がり続け、やがて底を打った。

株価が底を打った数日後、ある町工場に黒塗りの高級車がやってきた。
降り立った身なりのさえない男、淀屋は重そうな紙袋を片手に社長室へ向かった。
平身低頭する社長に紙袋の中の札束を手渡すと、淀屋はいった。
「これはワテからの無利息の融資ですわ、返すのはいつでもよろし、応援してまっせ」

健康診断結果を見て考えたこと

先日、受診した人間ドックの結果が届いた。
前回の人間ドックで数値の高かった悪玉コレステロールは、薬のおかげで正常値だった。
要治療はなかったが、要二次検査がいくつかあった。
病院は自身のよくないところを見つけてやろうと、躍起になっているのかもしれないw

ふと思った、いったい自身は何歳まで生きたいのだろうかと。
考えてみれば、何歳まで生きたいという欲求がない。
高齢になって寝たきりになるくらいなら、寝たきりになる前に人生を終えたい。
美味い物を飲んだり食べたり出来ず、旅行にもいけないのなら、生きていても仕方がないw

長生きするために、何かを我慢したりする禁欲的な生活を送る人がいる。
自身は、長生きするために何かを我慢したりすることは、本末転倒だと思っている。
やりたいことをやり、寿命がきたら、生まれ変わって新しい人生を送る方がよほどよい。
あとは自身が、プランクトンやミジンコなどに生まれ変わらないことを願うだけであるw

100万円の含み損に思う

自身は現在、5銘柄を保有している。
元本を引き上げているので、5銘柄ともタダで手に入れたようなものである。
トータルの評価損益はプラスだが、1銘柄の評価損益だけがマイナスである。
昨日時点のその銘柄の評価損益額は、ジャストマイナス100万円であるw

一昨年に安値で仕込んだつもりだったが、面白いように下がった。
今、自身はこの銘柄が、さらに下がらないかと楽しみにしている。
理由は、買値の半値になれば同数を買い増す無限ナンピンを仕掛けられるからである。
仕込んだのが安値だったのか、なかなか半値まで下がらないw

無限ナンピン用の資金は用意してあるのに、半値にならないので買えない。
この銘柄のPBRは1倍をはるかに割り込んでおり、破格の割安水準である。
長期的にはこの株価水準は、絶好の仕込みどころだと考えている。
外国人投資家や機関投資家が投売りしてくれないかなと思っているw

2016年5月27日金曜日

銘柄を明かさない理由R69 初めてのお見合い

第69話 初めてのお見合い

小柄な小動物を連想させる女性は、裕福な家に生まれ育った。
女性は3人姉妹の末っ子で、姉2人はとっくに結婚していた。
自分も結婚したいと思わないわけでもない。
だが、中学、高校、大学と女子校で、今まで男性と付き合ったことはなかった。

現実の男は、アニメやゲームの男と比べると見劣りし、付き合う気にはなれなかった。
休日は、家でアニメやゲームに没頭するだけで幸せだった。
どうして、アニメやゲームのヒーローみたいな男はいないのだろう。
私のヒーローはいずこに、小柄な小動物を連想させる女性はいつも思っていた。

休日、自室で新作ゲームに没頭していると、両親から呼ばれた。
両親から見合いをしないかといわれた。
どうせ、見合いの男なんて、たいした男じゃないと、釣書を手に取った。
そこには爽やかな笑顔の青年がいた、女性は即答でOKした。

見合いの当日、小柄な小動物を連想させる女性は、初のお見合いに緊張していた。
これはゲーム、焦らずにいつもどおりにやれば、勝てる。
大丈夫、私は負けたことがない。
そこまで考えたとき、見合いの相手が現れた。

釣書の写真どおりの爽やかな笑顔で、両親を伴い青年は現れた。
会食が始まった。
両親たちは当たりさわりのない会話をしている。
高価そうな料理だったが、ほとんど箸をつけずに残した。

「さあ、若い方同士、2人で話でもしてらっしゃい」といわれ、2人は散策した。
青年がいった、「もし一緒になったなら、君には金銭面では苦労をさせないよ。
同世代の中では、比較的、年収は恵まれているほうだと思っている」
私の方が収入が多い、と小柄な小動物を連想させる女性は思ったが、いわなかった。

青年がいった、「できれば、一緒になったら専業主婦になって欲しい。
子どもがいつ帰っても、母親がいる家庭が理想なんだ」
私の方が稼いでいるのに、専業主婦になれっていうの、ムリだわ。
小柄な小動物を連想させる女性は思ったが、いわなかった。

翌日、ある証券会社の資産運用を担当する部署、通称アルカディア。
小柄な小動物を連想させる女性社員は、近寄りがたい雰囲気を漂わせていた。
何があったのか知らないが、今日はこちらから話しかけない方がよさそうだな。
女性社員と目が合った無敗のクイーンは、さりげなく新聞で顔を隠した。

2016年5月26日木曜日

昨夜のLINEでやらかしたこと

昨夜は会社の飲み会だった。
しこたま飲んだので、今朝は二日酔い気味で目が覚めた。
スマホを見ると、友達たちのグループLINEが既読になっている。
そういえば、昨夜、久々に友達たちとLINEしたことを思い出したw

どんなLINEをしたのか、確認してみた。
自身の他にも、飲み会だった女友達が何人かいた。
女友達が美味しそうな料理の画像を貼っていた。
別の女友達は撮り忘れたらしく、これまた美味しそうな料理名を投稿しているw

投稿時間をみると、深夜12時を過ぎている。
いきなり、ベッドの画像が出てきた。
自身が「寝る」といって、送信した画像だった。
もし過去に戻れるなら、昨夜の自身にいいたい、お前はバカかとw

その後、女友達がみなでオフ会しようといい、自身に幹事を頼んでいた。
自身はオフ会の幹事経験があるが、結構、大変である。
当然、断っているだろうと、自身の返事を確認すると「らじゃzzz」と答えていた。
読者の方へ、酔っ払っているときにLINEされないことを強くオススメするw

2016年5月24日火曜日

銘柄を明かさない理由R68 男と女のルール

第68話 男と女のルール

にぎやかな店内、女性店主は厨房で1人、思い返していた。
最初に、初詣に行かないかと誘ったのは女性店主だった。
「別に構わないが、そっちは大丈夫なのか」と、男はいった。
「大丈夫だから誘っているんじゃない」女性店主は笑って返した。

何かいいかけて、男は止めた。
女性店主は既婚者で、男も既婚者だった。
既婚者の男女が2人きりで初詣に行く。
互いの家族が知れば、決していい気はしないだろう。

だが、2人は自分たちの気持ちに抗わなかった。
家族には友達と会ってくるといい、初詣に行った。
やがて、女友達との旅行だと偽って、2人で旅行に行くようになった。
2人でいろんなところへ旅行した。

「さあ、お待たせ、今日のメインディッシュよ」女性店主が大皿を持ってきた。
下町の定食屋では、あり得ない大皿のパエリアだった。
「わあ、美味しそう」天使の笑顔をもつ男の彼女がいった。
「本当に美味しそうだ、ありがとうございます」天使の笑顔をもつ男が礼をいった。

男は女性店主を見ながら思った。
お互い独身のときに知り合えたら、よかったかもしれない。
でも、独身のときに知り合っていても、君には相手にされなかっただろう。
男には女性店主にはいえないことがあった。

2人がいろんなところへ旅行している頃だった。
女性店主の主人に、2人の関係が知られた。
ある日、男の元に女性店主の主人から電話がかかってきた。
この時にどのような会話があったかは、誰にもいわないし、いうつもりもない。

既婚者が恋愛して、何が悪いと男は思う。
だが、既婚者の恋愛の場合、互いの家庭を壊さないことがルールだ。
特に相手に子どもがいる場合、相手の家庭を壊すようなことは絶対にしてはならない。
そう思い、男は自ら女性店主と距離をおくことにした。

その夜、下町の定食屋はにぎやかだった。
天使の笑顔をもつ男の彼女は厨房に入り、愉しそうに調理を手伝い始めた。
男と天使の笑顔をもつ男は、熱心に相場について話をしている。
「あんたたち、相場だけをみていたら、大切なものを失うわよ」女性店主はいった。

投資目的を明確にする

自身が株式投資を始めた目的は、住宅ローンの一括完済である。
何年間でいくら貯めるということは決めていなかった。
株式投資を始めてからも、月々ローンは返済していた。
一括完済ができるようになったときも、ローン残額がいくらなのかはわからない状況だったw

ある日、全ての保有株を売却すれば、ローンを一括完済できることがわかった。
その気になりさえすれば、いつでもローンを一括完済できる状態になったのである。
その後、軽減税率廃止後の買い戻しを狙って、元本引上げの売りを行った。
取引口座から出金した分と貯蓄していた金額とで、住宅ローンの一括完済をしたw

投資で資産をいくらに増やすという人がいる。
いくらに増やすかは、手段であって目的ではない。
増やした資産を何に使うのか、目的をもっている人は少ないように思う。
まずは投資する目的を明確にすることが、重要ではないかと思っているw

2016年5月23日月曜日

聖バレンタインデーの虐殺相場

昨年夏よりの下落相場。
底は大半の株が、年初来安値をつけた今年の2月12日。
外国人投資家や機関投資家をはじめ、多くの者が損失を確定した。
ちなみに、自身は2月の相場を聖バレンタインデーの虐殺相場と呼んでいるw

自身は聖バレンタインデーの虐殺相場に、約2年ぶりとなる買いを入れた。
1日の買いの金額としては、自身の過去最高額である。
聖バレンタインデーの虐殺相場から、3ヶ月が経過した。
日経平均株価の値動きが、トップニュースで報じられることもなくなったw

今頃になって、外国人投資家や機関投資家たちが相場に戻りつつある。
自身からすると、遅すぎて話にならない。
仕込むのであれば、3ヶ月前の聖バレンタインデーの虐殺相場だ。
相場に合わせて売り買いするのであれば、子どもにでもできると思っているw

2016年5月22日日曜日

浮気される女の共通点

結論からいうと、共通点があるかどうかわからない。
自身には男女の友達がいる。
友達たちと話をしていると、知り合いの嫁さんが浮気しているなどの話を聞くことが多い。
だが、知り合いの主人が浮気しているなどの話を聞くことはほとんどないw

実際は、多くの男が浮気をしているのだと思う。
だが男の場合、浮気をしていても、誰にもいわない人が多いのだと思う。
ある日、突然、男友達から別れたという連絡があって、初めて浮気していたことを知る。
男の場合、浮気がいつしか本気になるケースが多いのかもしれないw

以前にも書いたが、生涯未婚率が増加傾向にある。
生涯未婚率には、離婚した人の割合も含まれる。
円満な結婚生活を送ることが、難しい時代になっているのかもしれない。
自身も株式投資より、結婚生活を送ることの方が遥かに難しいと思っているw

浮気される男の共通点

自身には男女の友達がいる。
友達たちと話をしていると、知り合いの嫁さんが浮気しているなどの話を聞くことが多い。
先日、浮気される夫には共通点があることに気づいた。
浮気される男の共通点とは「真面目」であるw

酒は飲まない、タバコは吸わない、もちろんギャンブルもしない。
タバコは百害あって一利なしといわれているので、吸わないのはアリだと思う。
ギャンブルは時間と金の浪費なので、しないのはアリだと思う。
だが、酒を飲まない、もしくは飲めないのは、どうかと思うw

もちろん、体質によっては飲めない人もいるだろう。
だが、適度の酒はストレスを発散させ、会話を愉しくする効果がある。
以前、読んだ本に「男の色気は酒から生まれる」とあった。
男の色気がないから、嫁さんに浮気されるのかもしれないと妙に納得してしまったw

2016年5月21日土曜日

2人だけの同窓会(その3)

はとバスに乗車、レインボーブリッジを渡り、日本料理の店で食事した。
自身が焼酎のロックを頼むと、彼女も焼酎のロックを頼んだのは驚きだった。
聞けば、かなりアルコールに強くなったらしい。
食事をしながら、たくさん話をした、だが、ほとんど彼女が話していたような気がするw
食事が終わると、はとバスに乗車、スカイツリーへ向かう。
スカイツリーでは団体客をごぼう抜き、恐るべしはとバスパワーである。
意外と知られていないが、はとバスは最終地点で下車することができる。
東京駅には戻らず、2人で心ゆくまでスカイツリーの夜景を堪能したw
夜景に見とれる彼女を見ながら思った。
彼女は若い頃からモテた、もし彼女と結婚していたら心配で仕方なかっただろうなと。
その後、タクシーで彼女を宿泊先のホテルへ送り届けた。
彼女には楽しんでいただけたようで、無事、ミッションを終えることができたw

2人だけの同窓会(その2)

東京で時間通りに観光する方法が1つだけある。
時間通りに観光する方法は、はとバスの利用である。
どれだけ行列ができていようが、最優先で案内してもらうことができる。
はとバスというと、おのぼりさんのイメージがあるが、はるか昔の話であるw

同級生の空き時間に合わせ、プランを電話で予約した。
予約したのは「湾岸ナイトとスカイツリー」
当日、待ち合わせの場所で待っていると、同級生が現れた。
同級生の第一声は、相変わらず細っ、棒みたい、であるw

そちらこそ変わっていないな、と自身が返したのはいうまでもない。
2人で、はとバスの発着場所である東京駅へ向かった。
周囲の人には、夫婦に見えたことだろう。
続きは「2人だけの同窓会(その3)」でw

2人だけの同窓会(その1)

自身には、親しくしている同級生がいる。
先日、同級生からミッションがあった。
所用があって東京へ行く、ついては東京の観光名所を案内しろ、である。
自身は都内在住だが、東京の観光名所をよく知らないのにであるw

この同級生は女性なのだが、同い年なので共通の話題も多い。
同級生は就職してから、知り合ったご主人と結婚。
今は子育ても一段落し、優雅な日々を過ごしているらしい。
久しぶりに連絡があったかと思えば、自身より上から目線の良き同級生であるw

同級生からのミッションはハードだった。
普通なら途方にくれるミッションだろう。
だが自身は無敗の相場師だ、どのようなミッションであろうとこなす自信はある。
続きは「2人だけの同窓会(その2)」でw

2016年5月19日木曜日

確定拠出年金の少なさに思う

自身の勤務先は、確定拠出年金を導入している。
自身はもちろん定期預金100%である。
先日、取引状況のお知らせが届いた。
半年間で数十万円しか増えていなかったw

自身の保有株の評価損益は、日々、数十万円単位で増減している。
多いときには、1日百万円単位で増減する。
自身はもともと、確定拠出年金は当てにはしていない。
だが中には、確定拠出年金に頼らざるを得ない人もいるのかもしれないw

確定拠出年金を増やすためには、給与収入を増やさなくてはならない。
だが確定拠出年金を増やしても、運用で増やせなければ意味がない。
ところが確定拠出年金では、最も効率のよい個別株による運用ができない。
今の低金利時代、自分で資産運用ができる人こそ勝ち組なのだと改めて実感したw

2016年5月18日水曜日

銘柄を明かさない理由R 予告編

自身のブログでは、「銘柄を明かさない理由R」という読み物を執筆中である。
もちろん、フィクションの読み物である。
5人の無敗の相場師「ロイヤルストレートフラッシュ」と、彼らを取り巻く人々の物語である。
では、現在、執筆中の場面をいくつかご紹介しようw

小柄な小動物を連想させる女性は、初のお見合いの席で緊張していた。
これはゲーム、焦らずにいつもどおりにやれば、勝てる。
大丈夫、私は負けたことがない。
そこまで考えたとき、見合いの相手が現れた。

いつも答えはそこにあった。
相場師の聖地といわれる兜神社。
狭い境内、感慨に耽っていた男に何かがもたらされた。
やるか、男は決意した。

来たか、早朝のアルカディアで無敗のクイーンは思った。
それは、あの無敗の個人投資家の買い注文だった。
買値の半値になれば、同数の株を買い増しする無限ナンピン。
実に数年ぶりとなる無限ナンピンの買い注文を、無敗のクイーンは感慨深く見ていた。

新聞を読み終えた巨躯の男は思った。
この相場、実に面白い。
最後の相場師に長年、師事した巨躯の男には相場が見えていた。
久しぶりに相場を張ってみるとするか、巨躯の男は身支度を始めた。

天使の笑顔をもつ男は、男の助言を思い出した。
「自分が世界で一番、偉いと思うことだ、無敗の極意はそこにある」
何を気弱になっていたんだ、そうだ、自分は誰よりも偉い。
総悲観は買いだ、天使の笑顔をもつ男から笑みが消えた。

2016年5月17日火曜日

今月の支出100万円超えに思う

月半ばにも関わらず、今月の支出100万円超えが決定した。
最も大きいのは、娘の大学の学費。
次が自宅の固定資産税、3位が交際費である。
おそらく、今年最大の支出月であるw

だが考えてみれば、娘が大学合格した月は、入学金等で200万円近い支出月だった。
また、住宅ローンを一括完済したときは桁が違っていた。
ふと、自身は人のためになら、支出を惜しまないことに気づいた。
大学の学費は娘のため、住宅ローン一括完済は家族のためであるw

友人たちとの交際費もそうだ。
友人たちが喜んでくれるのであれば、自身は惜しみなく使う。
日頃は行かない高級店、少しでも時間を短縮するためのタクシー利用など。
人のために支出を惜しまないということは、人生において重要な要素なのかもしれないw

2016年5月15日日曜日

かかりつけの病院の話

自身には、昨年、かかりつけの病院ができた。
その病院をかかりつけの病院にした理由について書いてみる。
1つは、信頼できる医師がいることである。
自身はアルコールやタバコをたしなみ、悪玉コレステロールの数値が高かったw

今までの医師は、アルコールやタバコを止めなさいとしか、いわなかった。
ところがその医師は止めなさいとはいわず、有効な薬を処方してくれたのである。
ネットで検索すると、その分野では著名な医師らしい。
信頼できる医師に診てもらえるということは、心強いものであるw

もう1つは、その病院が無料低額診療事業指定医療機関であることである。
無料低額診療事業指定医療機関は、無収入の人たちでも診療を受けられる病院らしい。
自身が負担する医療費はしれている。
だが自身が負担する医療費が、少しでも病院運営に役立つのなら嬉しく思っているw

市場平均よりマイナスの投資信託

ある投資信託の運用報告書を読んだ。
1ヶ月の運用成績は、TOPIXを下回るマイナスだった。
そもそも評価損益がマイナスで売ること自体が理解不能。
しかもTOPIXを下回るマイナスとは、呆れ果ててしまうw

最も驚くべきなのが、マイナスにしたにも関わらず、反省の言葉がない。
顧客から預かった資産を、市場平均よりも減らしているのにである。
運用報告書には、強気のコメントとファンドマネージャーの笑顔の写真。
まずは顧客に謝るのが先だろうといいたいw

マイナスリターンの原因は、地震や日銀施策かのようにコメントしている。
本当のプロならば、どのような外部環境であろうがマイナスにはしない。
信じられないことに、この投資信託は、なんたら大賞を受賞しているらしい。
市場平均よりも資産を減らす投資信託が、なぜ人気なのか不思議であるw

2016年5月14日土曜日

配当利回り7%超に思う

先日、自身の保有株の1つで増配の発表があった。
今回の増配により、購入時の株価に対する配当利回りは7%を超えた。
配当利回り7%超ということは、配当を再投資すれば、複利効果で10年で倍になる。
恐るべき、配当利回りであるw

自身は株式投資の元本を引き上げているので、この株もタダ株である。
初めて購入したのが10年前で、最も保有期間が長い株である。
最初に高値掴みし、半値になるたび、同じ株数を買い増しした。
いわゆる無限ナンピンで割安株にした思い出深い株でもあるw

ところが、この株より、すごい株がある。
2011年に購入した8316 三井住友フィナンシャルグループである。
5年間の増配により、購入時の株価に対する配当利回りは6%を軽く超えている。
もし2011年の自身に会うことがあれば、褒めてやりたいと思っているw

2016年5月13日金曜日

老後にいくら必要かは誰にもわからない

新聞などで、「老後に備えて、これだけ貯めましょう」という記事を見かける。
自身からいわせると、笑止である。
なぜ、老後も定期的に収入を得られるようにしないのか。
貯めた金額以上に、長生きした場合にどうするのだろうかw

老後も定期的に収入を得られるようにすれば、よいだけの話である。
定期的に収入を得られるようにするには、優良企業の株を保有することだ。
優良企業は増配を行うため、配当は増え続ける。
優良企業の株を長期保有すれば、何もしなくても老後も収入が得られるのであるw

ノーリスクで、定期的に収入を得られるようにするには、配当のある株を買う。
ある程度、株価が値上りしたら、元本分を売って、資金を引き上げる。
手元に残るのは、タダで手に入れた株だ。
あとは何もしなくても、定期的に配当という収入が得られるのであるw

くれぐれも投資は自己責任でお願いしますw

2016年5月12日木曜日

支出を0円にした話

自身は出社が早い。
朝食は出勤途中にあるコンビニで買って、会社で食べている。
コンビニのレジの前、ふと、朝食を買いたくなくなった。
店員に「買うの止めます」といい、コンビニを出たw

結局、朝食抜きで、午前中が終わった。
昼は持参した手作り弁当を食べた。
いつもなら食後に、会社にある自販機でコーヒーを買って飲む。
だが、今日はコーヒーを買って飲みたいとは、一度も思わなかったw

家に帰って考えてみたら、今日の支出は0円だった。
支出を何円までにしましょうとかあるが、0円は最強だと思った。
なぜ、買いたくなくなったかって。
財布を持っていくのを忘れて、買いたくても買えなかったのであるw

2016年5月11日水曜日

いつか魚になる日

自身は会社を定時に出る。
家に帰った日は、夜が長い。
ブログを更新して、次の記事の下書きを書いてもヒマである。
あまりにもヒマなので、泳ぎに行くことにしたw

泳いでいて思った。
水中で思ったとおりに、手足を動かせれば泳げる。
株式投資も同じだ。
相場で思ったとおりに、売買できれば稼げるw

泳ぎながら相場のことを考えるとは、我ながら株が好きなんだなと思った。
いくら稼ぐかではなく、株式投資という行為そのものが好きなのである。
帰宅して、刺身を肴に焼酎をロックで飲みながら思った。
そのうち魚顔になり、背びれや尾びれが生えてくるのではないかとw

2016年5月10日火曜日

銘柄を明かさない理由R 「嗤う男」編 登場人物紹介

自身のブログでは、「銘柄を明かさない理由R」という読み物を執筆中である。
もちろん、フィクションの読み物である。
今回、執筆した「嗤う男」編(49話~67話)の登場人物を紹介させていただく。
まずは、5人の無敗の相場師「ロイヤルストレートフラッシュ」で、左から順番にご紹介するw
無敗の天然ことテン(10)
ある証券会社の女性社員で、入社以来、数々の天然ぶりを発揮してきた。
類稀なるトレーディングの才能を持つ、アルカディア初の専属社員。
「嗤う男」との仕手戦、大量の成行買いで、ストップ安だった株をストップ高にし勝利した。
小柄な小動物を連想させる容貌で、趣味はゲームとアニメという若き天才女性トレーダー。

無敗の相場師J
リーマンショック前から、株式投資を始めた無敗の個人投資家。
リーマンショック、東日本大震災の相場に買い向かった過去を持つ。
調査会社の社員で、依頼を受けて「嗤う男」の正体を特定したが、あえて報告しなかった。
大勢の人がいる場所が苦手で、趣味は焼酎のロックを飲みながらの読書。

無敗の相場師Q
テンと同じ証券会社の女性社員で、元は顧客の資産コンサルティング部署にいた。
社長の指示を受け、会社の資産運用部署、通称アルカディアを創設した。
「嗤う男」との仕手戦では、約定させないシステムを駆使、相手方の資金を疲弊させた。
端正な顔立ちで無敗のクイーンと呼ばれている、好きな言葉は天上天下唯我独尊。

無敗の相場師K
地方の貧農の家に生まれたが、成功を求めて上京した。
最後の相場師に長年、師事し、バブル相場で巨額の資産を手に入れた。
巨額の資産を元に金融情報会社を設立、後にアルカディアを有する証券会社にする。
現在は会長職にあるが、相場を読む力は衰えてはいない巨躯の男。

無敗の相場師A
大学入学後に、実家が全焼し家族全員を失った若き無敗の個人投資家。
天涯孤独となってから、株式投資での資産運用の必要に気づく。
本人は気づいていないが、容姿端麗で多くの女性を惹きつける魅力をもつ。
都内の大学に通っている大学生で、通称、天使の笑顔をもつ男。

以上が5人の無敗の相場師「ロイヤルストレートフラッシュ」である。
では続けて、他の登場人物も紹介するw

証券会社の社長
一介の社員であるQに、会社の資産運用を任せた証券会社の社長。
会長には頭が上がらないようで、会長が来たときは常に直立不動でいる。
Qのリーマンショック前の元本引上げを瞬時に見抜くなど、洞察力には長けている。
破綻した大手証券会社の元エリート社員で、「嗤う男」とは同期だった。

証券会社の社長室秘書
社長のスケジュール管理を主業務としている女性社員。
社長直轄の部署であるアルカディアの召集の役目も担っている。
容姿端麗な者が多いせいか、入れ替わりは激しい。
「嗤う男」の策略にはまり、アルカディアの情報を漏洩させてしまう。

アルカディアメンバー
普段は配属された部署で働いている女性社員たちから構成されている。
Qからの召集があると、アルカディアに集まり、トレーディングを行う。
結婚退社や産休を迎えると、各メンバーが後任に引継ぎを行う。
テンを含めたアルカディアメンバーの定員は、常に10名である。

情報システムの男
元ハッカーで、現在はアルカディアを含む社内システムを担当している。
大学生の頃、大手企業への不正アクセスで罪に問われ、家族が離散した過去を持つ。
「嗤う男」の不正アクセスにいち早く気づき、取締役会で報告した。
無敗のクイーンの依頼を受け、約定させないシステム「シンプルプラン」を構築した。

取締役兼営業責任者の男
三流大学卒で、創業間もないアルカディアを有する証券会社に入社した。
「嗤う男」の不正アクセスに対し、無敗の相場師Jの勤める会社に自費で調査を依頼した。
高校時代は、サッカー部のゴールキーパーだった。
自称、時代遅れの男。

ラフな男
世界有数の保険法人に勤める、ラフなノンフレームメガネの男。
取締役兼営業責任者の男とは高校時代の同級生。
高校時代は、サッカー部のフォワードだった。
取締役兼営業責任者の男の依頼を受け、無敗の相場師Jの勤める調査会社を紹介する。

調査会社の社長
太った体躯の持ち主で、無敗の相場師Jが勤める調査会社の社長。
実は無敗の相場師Jの調査能力を評価している。
元はラフな男が勤める世界有数の保険法人の敏腕社員だったという噂がある。
お金には目がなく、口癖は「お客様は神様だ」

調査会社の女性社員
無敗の相場師Jが勤める調査会社の女性社員。
父親はアルカディアを有する証券会社の社長。
父親が勤めていた大手証券会社の破綻後に両親が離婚、今は母親と2人暮らししている。
幼い頃、若き頃の無敗の相場師Kとともに、いじめに立ち向かった過去をもつ。

嗤う男
破綻した大手証券会社の元エリート社員だった男。
大手証券会社では、アルカディアを有する証券会社社長と同期でライバルだった。
破綻後、外資系の証券会社に入社、取締役まで登りつめる。
証券会社社長へのライバル心から仕手戦を仕掛けたが、アルカディアの前に敗北する。

定食屋の女性店主
無敗の相場師Jが、数年前に通っていた定食屋の女性店主。
無敗の相場師Jと、初詣や温泉に一緒に行くなどしている。
男女の仲だと思われるが、現在、2人がどのような関係にあるのかは不明。
料理上手でよく笑う女性、無敗の相場師JとAのよき理解者でもある。

「銘柄を明かさない理由R」の執筆は、完全に自身の趣味である。
次回のストーリーはまだ白紙で、これから彼らにヒアリングする予定であるw

2016年5月9日月曜日

生涯未婚率の高さに驚いた話

自身の周囲には、いい歳なのに未婚の男女が多くいる。
しかも若い頃は、結構、異性からモテたのではと思う人が多い。
どれくらい未婚が多いのか、総務省の「国勢調査(2010年)」で確認した。
生涯未婚率は、45~49歳と50~54歳未婚率の平均値で、50歳時の未婚率らしいw

男性は20.14%で5人に1人、女性は10.61%で10人に1人、あまりの高さに驚いた。
ちなみに30年前は、男性は2.60%で38人に1人、女性は4.45%で22人に1人である。
なぜ、これほどまでに生涯未婚率が高くなったのか。
どこかに答えがないか、資料を読んでみたw

答えは「若い世代で未婚・晩婚が増えている理由」にあった。
男性の1位は「経済的に余裕がないから」
女性の1位は「独身の自由さや気楽さを失いたくないから」
若い男性が経済的に余裕がないのは、当たり前であるw

結婚することで2世帯の生活費が1世帯になり、経済的に余裕ができるのである。
だが救いようがないのが「独身の自由さや気楽さを失いたくないから」だ。
最も相手を選べる時期に、自ら独身を選択、結婚できる機会を失っている。
どおりで自身の周囲に、いい歳をした未婚の男女が多いわけだと、妙に納得してしまったw

2016年5月8日日曜日

ある株式投資セミナーにて

以上が、カモネギ投資研究会の内容です。
ご入会いただくと、毎週、急騰する銘柄情報を配信させていただきます。
質問のある方は、どうぞお手を上げてください。
はい、そこのスーツ姿の男性の方。

どのように銘柄情報を配信するのか、ですか。
皆様のメールアドレスに直接、配信させていただきます。
配信される銘柄情報は皆、同じなのか、ですか。
もちろん、当たり前ですよ、皆さんに同じ銘柄情報を配信いたします。

自分のブログで毎週、銘柄を公表してよいか、ですか。
銘柄情報の権利は当研究会に帰属しますので、公表はご遠慮願います。
ちなみに、あなたのお名前を教えていただけますか。
そうですか、Yさんですか。

上手な個人投資家の共通点

自身は「にほんブログ村」に参加している。
最初の頃、「株 中長期投資」カテゴリーに参加していた。
今は「株 中長期投資」カテゴリーを離れている。
だが、「株 中長期投資」のいくつかのブログは今も訪問させて頂いている。

訪問するのは、自身と同じく常に評価損益がプラスの個人投資家たちのブログである。
彼らに共通しているのは、超長期投資を行っていることである。
一般的に、短期投資は日~週、中期投資は週~月、長期投資は月~年とされている。
超長期投資とは、少なくとも1年を超える期間、株を保有する投資である。

彼ら上手な個人投資家たちは、含み損で売ることはない。
少々の含み益でも売ることはなく、株価が倍になっても平然と保有し続ける。
彼らは、よくこの株価で買ったなと思うほど、底値で買っている。
彼らがどういう銘柄をいくらで買っているか、一度、見ておかれることをオススメするw

低金利時代の勝ち組とは

預貯金の金利が数%だった時代の勝ち組は、高い給与を得る大手企業の人だった。
終身雇用に守られ、定年の際には多額の退職金をもらえた。
老後は年金で悠々自適の生活を過ごせた。
余ったお金を金融機関に預けておけば、何もしなくても増え、遺産を残せたw

今の時代は、状況が一変した。
終身雇用は崩壊し、多額の退職金をもらえるとは限らない。
年金は減っており、年金だけでは悠々自適の生活はできない。
仮に余ったお金があっても、自分たちの生活のため取り崩さなくてはならないw

低金利時代の勝ち組は、自分で資産運用できる人である。
資産運用は給与収入があるのとないのとでは、精神面で大きく異なる。
給与収入がない定年後に資産運用を始めても、おそらく冷静な判断はできないだろう。
会社の仕事だけしていては、勝ち組になれないことに気づかなくてはいけないw

2016年5月7日土曜日

東大卒の女性トレーダー

その男は、株式投資で連戦連勝の無敗だった。
ある日、東大卒の女性トレーダーのセミナーが開催されることを知った。
東大卒の女性トレーダーは、どのような投資手法なのか。
気になった男は、調べてみることにしたw

ハンドルネームを検索すると、「裁判」、「詐欺」というワードが出た。
その女性は知人から借りた金を返さず、裁判になり敗訴したらしい。
女性の言い分によると、忙しくて出廷できず、敗訴してしまったらしい。
女性にとっては、たいした額ではなかったのだろう、男は思ったw

ようやく、女性の投資手法についてのインタビュー記事を見つけた。
長いインタビュー記事の最後に、女性から個人投資家へのアドバイスがあった。
「基本的なことですけど、損切りは絶対に必要ですね」
何だ、ただのギャンブラーか、時間をムダにした、男はPCを閉じたw

株で100万円を1000万円にした男

自身は11年前、株式投資を始めるにあたり、新規の銀行口座を開設した。
なぜなら、生活費と株式投資用口座は分けておきたかったからである。
11年前の口座開設時の通帳記帳額は1万円である。
その口座から株式取引口座へ計100万円ほどの振込みを、何回かに分けて行ったw

その後、その口座から株式取引口座への振込みは行わなかった。
生活費用の口座からダイレクトに振込みし続けたのである。
9年後、株式取引口座から元本分の1000万円を出金した。
出金先は、計100万円ほど振り込んでいた株式投資用口座であるw

先日、株式投資用口座の通帳を見ていて思った。
11年前、株式取引口座へ、100万円ほどを振り込んでいる。
9年後、株式取引口座から、1000万円が振り込まれている。
おそらく銀行の人は、株で100万円を1000万円にした男と思っているに違いないw

株式投資で資産を増やすことは簡単だ。
倒産しない企業の株を買い、損失を確定しない限り、株式投資で損はしない。
ただ、株を買わないことには何も始まらない。
これから株を始める方のために、勇気の出る曲を贈るw

ゴールデンウィークは自分に投資

信頼する医師から、最近、始めた検査があるのでいかがですか、といわれ、お願いした。
動脈硬化の検査で数値は正常値だったが、血管年齢が実年齢をはるかに上回っていたw
よくテレビで、健康年齢が実年齢を上回って、大げさに落ち込んでいる芸能人を見る。
たかが健康年齢で大げさだと思っていたが、実際に自分が同じ目にあうと凹むことを知ったw

これではいかんと思い、近所のプールへ泳ぎにいった。
泳いだら糖分を摂取し筋力アップ、血液の流れを促進、血管に若さを取り戻す作戦である。
ところが、あまりの疲れからか食欲がなくなり、何も食べることができなくなった。
よく運動すると痩せるというが、単に疲れて食欲がなくなるから痩せるのだと思ったw

食欲がなくても、何か栄養を摂取しないと身体によくないと思った。
目に止まったのが、被災地支援に購入した熊本県産の米焼酎。
ロックで飲み始めたら、美味くて飲みすぎてしまったことはいうまでもない。
血管が若返ったかは定かでないが、アルコールで消毒されたのは間違いないw

2016年5月6日金曜日

60歳までに必要なお金の話

総務省の「家計調査(二人以上の世帯)平成28年3月分速報」がある。
住居や自動車等を除いた1世帯当たりの消費支出は、256,646円である。
さらに授業料等の教育費を除いた消費支出は、244,073円になる。
25歳から60歳までの消費支出は、244,073円×420ヶ月の102,510,660円、約1億円w

住宅金融支援機構の「2014年度 フラット35利用者調査」がある。
マンション購入の全国平均額は3968万円で、約4000万円。
文部科学省の「平成21年度文部科学白書」がある。
幼稚園から大学まで、すべて国公立の場合、教育支出平均額は9,871,572円、約1000万円w

子ども2人の場合、25歳から60歳までの支出額として、約1億6000万円必要となる。
約1億6000万円÷35年=458万円となり、60歳まで毎年、458万円の手取りが必要になる。
手取りを給与の8掛けとすると、458万円÷0.8倍で、573万円の給与収入が必要となる。
マンションは25歳で現金一括購入、子ども2人すべて国公立で、マイカーなしの場合であるw

しかも、このシミュレーションでは、60歳になったときにマンションしか残らない。
年金を受給するまでの生活費は、働いて稼がなくてはならないのである。
60歳になってから、慌てて資産運用をしようとしても、元手がないためできない。
もし、資産運用されていない方は、一刻も早く資産運用されることをオススメするw

2016年5月5日木曜日

銘柄を明かさない理由R67 戦いのあと

第67話 戦いのあと

ある証券会社で、取締役を兼ねる営業責任者の男は、調査報告書を読み終えた。
不正アクセスに関与していたかもしれない3人は、いずれも証拠を掴めなかった。
よって、今回の調査費用に関しての請求はありません、という報告内容だった。
本当に証拠を掴めなかったのだろうか、取締役を兼ねる営業責任者の男は思った。

調査報告書の写しを読んだアルカディアの責任者、無敗のクイーンがいった。
「この調査報告書は、あえて重要な事実を伏せているように思います。
おそらく、あの男は首謀者を特定したのでしょう。
だが、何らかの理由から、あえて首謀者を明かさなかったように思います」

「なぜ、そう思う」、取締役を兼ねる営業責任者の男がたずねた。
「あまりにも報告書の内容が薄すぎます」、無敗のクイーンが答えた。
「なら、再調査を依頼するか」、取締役を兼ねる営業責任者の男がたずねた。
「敗者を探しても時間のムダです、業務に戻ります」、無敗のクイーンは答え、席を立った。

ある調査会社で、太った社長が女性社員にたずねていた。
「あいつはどこへいった、調査費用を請求しないと勝手に依頼主に送りやがったあいつは」
「行きつけの店に行くといって、とっくに帰りましたよ」、女性社員がいった。
「けしからん」、太った社長は依頼主からの礼状を握りしめて悔しがった。

定食屋の引戸が引かれ、男が店内に入った。
厨房から女性店主が、「いらっしゃいませ」という。
男は空いている席に座り、店内のテレビを見ていた。
注文を取りにきた女性店主が、男に気づいた。

「誰かと思ったら、来るなら来るで連絡してよね」、女性店主がいった。
「忙しくてな、いつものやつを頼むよ」、男はいった。
「何がいつものやつをよ」、女性店主がいった。
「あのさ」、男がいった。

「もし、俺が不慮の事故で命を落としたら、どう思う」、男はたずねた。
「そうねえ、先ずは怒るわよ、このバカってね」、女性店主はいった。
「やはり、怒られるのか、どうすれば怒られないんだろう」、男はいった。
「あんたは誰かに怒られていないと、ダメなのよ」、女性店主が怒った顔でいった。

そのとき、引戸が引かれ、新たな客が現れた。
天使の笑顔をもつ男と、花見で一緒にいた女性だった。
「あら、久しぶりね、いらっしゃい」、女性店主は笑顔で迎えた。
「お約束どおり、彼女を連れてきましたよ」、天使の笑顔をもつ男は微笑んだ。

高齢無職世帯の貯蓄が多い理由

総務省の平成26年「家計調査報告(貯蓄・負債編)」がある。
高齢無職世帯の1世帯当たり貯蓄現在高は、2372万円である。
前年に比べ9万円、0.4%の増加である。
ちなみに高齢無職世帯とは、世帯主が60歳以上で無職の世帯であるw

なぜ、彼らの平均貯蓄額は、2000万円を超えているのか。
答えは簡単で、単に運がよかっただけなのである。
彼らが働き盛りだった20~30年前、3年以上の定額貯金の金利は、5%前後だった。
1990年秋ごろの3年以上の定額貯金の金利は、驚くべきことに6%越えであるw

仮に金利5%だとすると、100万円を10年間で162万円(税引前)に増やすことができた。
つまり、彼らにとって、資産運用は定額貯金するだけでよかったのである。
じゃあ、彼らの老後は安泰かというと、安泰ではない。
高齢無職世帯の貯蓄の内、最も多いのは預貯金で、1549万円であるw

当たり前だが、今の低金利、預貯金では増やせない。
貯蓄の大半が預貯金であることからわかるように、株式投資で資産を増やすこともできない。
彼らは、これから年金だけでは足りない分を、預貯金から取り崩さなくてはならない。
寿命と預貯金、どちらが尽きるのが早いか、怯えながら暮らさなくてはならないのであるw

銘柄を明かさない理由R66 戦線離脱と生きる意味

第66話 戦線離脱と生きる意味

ストップ安からストップ高となった株は、市場の注目を更に集めることとなった。
「どこかの機関投資家が買ったに違いない」、「大相場だ、まだまだ騰がるぞ」
外国人投資家、機関投資家、個人投資家の多くがその株に群がった。
連日、株価は最高値を更新、空前の出来高を記録していた。

ある証券会社の資産運用を担当する部署、通称アルカディア。
小柄な小動物を連想させる女性社員は、インカムの通話スイッチを入れた。
「皆さん、そろそろ戦線離脱です、今から利益確定の売りをお願いしますね」
アルカディアメンバーは、一斉に利益確定の売りに取りかかった。

照度の低い部屋、男は嗤っていなかった、いや嗤えなかった。
終わりだ、巨額の損失を出してしまった。
もはや、自分の居場所はない、早ければ今日明日にでも解雇だな。
内線が鳴った、ボス自らの呼び出しだった。

その日の夕方。
不正アクセスの首謀者を突き止めるよう依頼された男は、あるビルの玄関を見ていた。
不正アクセスに関与しているかもしれない人物は3人だった。
依頼を受けてから、男は決まった時間に3人の様子を観察することにしていた。

1人は朝の出勤時、1人はランチタイム、1人は退社時だった。
男は3人にニックネームをつけていた。
朝の出勤時の男はメガネ、ランチタイムの男はひげ、退社時の男は嗤う男だった。
退社時の様子を観察している男は、何がおかしいのか常に嗤っている男だった。

ビルから嗤う男が出てきたが、男は嗤っていなかった。
様子がおかしい、いつもと違う方向に歩き出す嗤う男を見て、男は後を追うことにした。
嗤う男は歩道橋を上がると、欄干にもたれて長い時間、走る車のライトを見ていた。
まさか会社から損害賠償を請求されるとはな、ここから飛び降りるか、嗤う男は考えていた。

視界に何か見えたので見ると、スーツ姿の男が欄干に腰掛け、足をぶらつかせていた。
「き、君、危ないじゃないか、今すぐ降りなさい」、嗤う男が慌てていった。
「自己責任でやってます、落ちたら落ちたときのことですよ」、男はいった。
「命を粗末にするんじゃない、君がいなくなれば悲しむ人もいるだろう」、嗤う男がいった。

「悲しむより怒る人はいるな、また晩酌セットのときみたいに怒られるのはイヤだな。
生きる意味を教えていただき、ありがとうございます」、男は欄干から下りて、立ち去った。
何なんだ、あの男は、馬鹿な奴には命の大切さを教えてやらんといかんな。
嗤う男は、自分が飛び降りようとしていたことを忘れて、駅へと歩き出した。

2016年5月4日水曜日

投資の達人の勝率がひどすぎる

YAHOOファイナンスの「投資の達人」を初めて見た。
あまりにも勝率がひどすぎて笑えない。
勝率50%未満が、ゴロゴロしている。
勝率50%に満たないということは、コイン投げの裏表の方がマシだということであるw

パフォーマンスもひどく、マイナスがゴロゴロしている。
これらの人が株式投資に関する記事を執筆したり、セミナーを開催している。
自身なら金をくれたとしても、記事を読んだり、セミナーに参加しようとは思わない。
個人投資家たちの株ブログを読んでいる方が、よほど参考になるw

このようなひどい勝率やパフォーマンスを、よく出せるものである。
初心者や知らない人が見たら、株はギャンブルだと思うのも当たり前である。
倒産しない企業の株を買い、損失を確定しない限り、株式投資で損はしない。
誰でも、自身のように連戦連勝の無敗になれるのであるw

女子大生の間で流行っているもの

「犬神もっこす」というマンガがある。
かなり変わった男子大学生、犬神くんが主人公の笑えるマンガで、連載は終了している。
主人公は、大学で演劇研究会に入る。
演劇研究会の仲間も個性的で変わっているw

仲間の女子大生が、餃子の形をしたポーチを買う場面がある。
当時、そんなポーチ買う女子大生はいないだろうと思った。
下は娘のキーホルダーである。
自身が知らないだけで、昔から女子大生の間では餃子が流行っているのかもしれないw

銘柄を明かさない理由R65 伝説が生まれる瞬間

第65話 伝説が生まれる瞬間

株には「信用取引」という取引がある。
証券会社に一定以上の担保を預け、証券会社から売買に必要な借金をして行う取引である。
手持ちの資金以上の取引ができる反面、思惑通りにいかなかった場合は追証が発生する。
追証とは、定められた期日までに、証券会社へ追加で担保(現金)を納めることである。

「信用取引」で買いの場合、株価が0円になった時点が、損失のMAXとなる。
だが、「信用取引」で売りの場合、株価が騰がれば、損失は青天井となる。
「買いは家まで、売りは命まで」という相場格言がある。
事実、「信用取引」の売りで、自らの命を絶った相場師は数多くいる。

男は照度の低い部屋で、その株の株価チャートを見ながら思っていた。
予定していたより、多くの資金を借り入れることになったが、まあいい。
高値で売って安値で買い戻せば、莫大な利益を得ることができる。
いよいよ売りだ、奴らの青ざめた顔が目に浮かぶようだ、男は嗤った。

ある証券会社の資産運用を担当する部署、通称アルカディア。
無敗のクイーンには、確信があった。
株価を騰げるには、自ら買って売り、また買って売ることを繰り返さなくてはならない。
つまり、騰がる過程での儲けはほとんどない、奴らは必ず最高値で売ってくる。

「オートログイン完了、シンプルプラン発動」、インカムから電子音声が聴こえた。
架空の個人投資家の取引口座へのログインが完了した。
「不正ログイン感知」、無敗のクイーンは銘柄コードを入力、ENTERキーを叩いた。
やがて、現れた注文は売り注文一色だった。

ついに来たか、無敗のクイーンはシステムをエマージェンシーモードにした。
「シンプルプラン停止」、システムが出した買い注文と売り注文が取り消された。
取引時間になったが、その株は売り優勢で株価は下がり続け、ストップ安となった。
後場になり、わずかに反発はしたものの、すぐにストップ安で張り付いた。

株を買う注文には、「指値買い」と「成行買い」がある。
「指値買い」では株価を指定するが、「成行買い」では株価を指定しない。
「成行買い」では、売りに出されている最も安い株価で買うことができる。
すなわち、「成行買い」とは株価より約定することを優先させた買い注文である。

東京証券取引所の取引終了時間が迫っていた。
「頼んだぞ」、小柄な小動物を連想させる女性社員に無敗のクイーンがいう。
「はい」、小柄な小動物を連想させる女性社員は答え、大量の成行買いを出した。
後に伝説となる、ストップ安だった銘柄がストップ高となる最初の買いが入った瞬間だった。

2016年5月3日火曜日

若い娘に好意をもたれた話

自身は娘の友達に好意をもたれることが多かった。
娘が小学生の頃、授業参観にいった。
急に女の子たちが振り返り、ざわざわしたことがある。
あとで娘に聞くと、ある女の子が自身のことをタイプだといっていたらしいw

娘が中学生の頃、自身と話がしたいと娘の友達から電話がかかってきたことがある。
当たり障りのないことを話して終わったが、悪くは思っていなかったのだと思う。
当然ながら、娘の友達とは親子ほど歳が離れている。
自身はロリコンではないので、小学生や中学生には興味はないw

だが、当時、ふと思った。
娘が高校生になれば友達は女子高生、娘が大学生になれば友達は女子大生である。
女子高生や女子大生から好意をもたれたら、それなりに大人の対応をしなくてはならない。
ところが娘が高校生になってから、娘の友達から好意をもたれることは、一切なくなったw

銘柄を明かさない理由R64 相場師の花舞台

第64話 相場師の花舞台

その株は、今までにない出来高を伴い、株価を騰げつつあった。
ネット取引が主流となった現在では、仕手戦を見抜くことは困難である。
だが、その株が仕手株になったことは、多くの者が知るところとなった。
相場に手慣れた者にとっては、仕手戦を見抜くことは容易いのである。

アルカディアを有する証券会社の会長、巨躯の男も仕手戦に気づいていた。
どこのどいつが仕掛けたのか知らないが、わかりやすい仕手戦だ。
仕手戦は上手く立ち回れば、大きく儲けることができるチャンスだ。
あの男勝りの女が、このチャンスをどう利用するか。

会長である巨躯の男は、仕手戦の経験者だった。
最後の相場師と呼ばれた男の元、仕手戦に参戦、勝利した過去があった。
仕手戦こそ、相場師の花舞台だ。
あの女が、どのような舞いを魅せてくれるか、お手並み拝見といこうか。

ある証券会社の資産運用を担当する部署、通称アルカディア。
仕手戦は、株価を騰げたい買い方と、株価を下げたい売り方の戦いだ。
今は動かずに、資金を温存する。
株価を釣り上げたければ、釣り上げるがいい。

貴様たちが高値で売りに転じたとき、更に買い上がってやる。
売りはなしだ、青天井で一気に踏み上げてやる。
貴様たちの投じた資金がMAXになったとき、終わりの始まりだ。
男勝りの女こと無敗のクイーンは、その端正な顔に不敵な笑みを浮かべた。

その株は出来高を伴いながら、じりじりと株価を騰げつつあった。
やがて多くの投資家の知るところとなり、更に出来高が増えていった。
便乗する外国人投資家や機関投資家により、連日、年初来高値を更新していた。
いわゆる「提灯がつく」といわれる状態になっていた。

同じ頃、男は照度の低い部屋で、その株の株価チャートを見ながら思っていた。
予定していたより、多くの資金を借り入れることになったが、まあいい。
高値で売りに転じれば、回収しても有り余る資金を得ることができる。
そのとき、奴らは高値掴みしたことに気づき、青ざめることだろう、男は嗤った。

さて、いつ売りに転じるか、嗤いながら男は考えた。
奴らに最大のダメージを与えるため、売りに転じる前に一発、打ち上げておくか。
嗤う男は内線に手を伸ばし、出た相手に手短に指示を与えた。
翌日、その株の株価は大幅に上昇、年初来高値を更新した。

プロがオススメする住宅の話

ブログを書いていると、自分でも意外な記事が人気を集めることがある。
最近、意外だったのは、「誰も教えてくれない住宅の話」である。
確かに住宅は一生の買い物といわれているが、普段は関心をもつことが少ない。
自身は住宅業界関係者ではないが、なぜか建築士の有資格者であるw

プロがオススメする住宅について書いてみる。
建売住宅にないもので、これから住宅を建てる方は参考にしていただきたい。
建売住宅にないものとは、住宅の通風計画である。
具体的には、北面にできるだけ窓を設け、北から南へ風が流れるようにするのであるw

風が流れるようにすることで、光熱費は大きく削減できる。
自身の実家の設計では、間取りが確定してから、通風計画を行った。
北面にできるだけ多く、開口できる窓を配置したのである。
今、自身の親は、夏場にクーラーを稼動させなくても快適に過ごせているらしいw

2016年5月2日月曜日

銘柄を明かさない理由R63 再会

第63話 再会

ある証券会社の応接室。
取締役を兼ねる営業責任者の男は、調査を委託した会社の男に経緯を話し終えた。
「被害を受けている訳ではないのですが、何かあってからでは遅いと思いましてね」
取締役を兼ねる営業責任者の男はいった。

「いや、賢明だと思います、確かに何かあってからでは遅いですからね。
ところで不正アクセスに対して、何か手は打っているのですか」、男は聞いた。
「担当部署の責任者を呼ぶのでお待ちいただけますか」
取締役を兼ねる営業責任者の男は、内線でアルカディアの責任者を呼ぶようにいった。

「担当部署の名前は、アルカディアというのですか」、男はたずねた。
「創設時からアルカディアという呼び名です。
女性社員だけで構成されている部署ですから、固い呼び名はイヤだったのでしょう」
取締役を兼ねる営業責任者の男はいった。

ほどなくして、応接室のドアがノックされた。
取締役を兼ねる営業責任者の男が入るようにいった。
入ってきたのは、端正な顔立ちのスーツ姿の女性だった。
男の顔を見るなり、女性社員は目を見開いていった、「なぜ、貴様がここにいる」

「どこかでお会いしてましたでしょうか」、男には覚えがなかった。
「先日、河川敷で酔っ払っていただろう」、女性社員がいった。
「ああ、あのときの、自分に酔ってたさんか、これは奇遇ですね」、男は思い出した。
「なんだ、2人は知り合いだったのか」、取締役を兼ねる営業責任者の男はいった。

アルカディアの責任者、無敗のクイーンへの男のヒアリングが始まった。
「不正アクセスに対して、何か手は打っているのですか」
「架空の個人投資家の取引口座を作って、そちらにアクセスさせている」
「効果は出ていますか」、男が続けて聞く。

「面白いように効果が出ている、注文を出すと、奴らも追随してくる」
「注文を出す銘柄は複数の銘柄ですか」
「いや、1銘柄のみで、その株は仕手株になりつつある」
「その銘柄の証券コードを教えていただけますか」

無敗のクイーンは証券コードを告げた。
「貴重な情報をありがとうございました、できるだけ早急に調査を終えます」、男はいった。
「こちらは何とかするので、必ず首謀者を突き止めてくれ」、無敗のクイーンがいった。
「必ず突き止めるよ」、男はいった。

銘柄を明かさない理由R62 適任の男

第62話 適任の男

男はいつものように、電車で職場へ向かっていた。
混み合う車内で、新聞を折りたたんで読んでいる会社員がいる。
紙面には、地方での災害を伝える記事が大見出しで載っている。
未曾有の災厄から、5年しか経っていないのに、また次の災厄か、男はうんざりした。

リーマンショックに東日本大震災、ここまで激動の相場を体験した者は少ないだろう。
しかも、未だに相場を張っている者になれば、さらに数は限られる。
今回の災厄で、しばらく相場は低迷、個人投資家が減るかもしれない。
会社員だが株式投資で無敗の男は思った。

オフィスで仕事をしていた男に、女性社員が声をかけた。
「社長がお呼びです、今すぐ社長室へ来てくださいって、何かよくないことされました」
「心当たりは山ほどあるな、ひょっとすると、あのことかな、それともあのことかな」
笑う女性社員を後に残して、男は社長室へ向かった。

社長室に着いた男は、軽くノックをした。
「入りたまえ」、男が社長室に入ると、社長がソファに座っていた。
「遠慮は要らん、掛けたまえ」、太った貫禄ある社長がソファを指差しいう。
「失礼します」、男は社長の向かいのソファに座った。

「君に適任の仕事の依頼がきた」、社長がいった。
「私に適任の仕事ですか」、男はたずねた。
「ああ、そうだ、ある証券会社が不正アクセスを受けているらしい。
不正アクセスに関わっているらしい疑わしい人物の身辺調査だ」、社長がいった。

「要は不正アクセスに関与しているか突き止めろということですね」、男はいった。
「その通りだ、君は株に詳しいと聞いている、まさしく適任だよ」、社長がいった。
「急な話ですが、断るわけにはいかないんですよね」、男はいった。
「当たり前だ、お客様は神様だからな」、太った社長は笑いながらいった。

席へ戻った男に、女性社員が声をかけた。
「飲み物をお持ちしましょうか」
「ありがとう、だが今はいい」、男はいった、
「お役にたてることがあるなら、何なりと仰ってください」、女性社員がいった。

「自分のことは自分で何とかするよ。その気遣いだけで十分だよ」
不正アクセスに関わっているか、突き止めろか。
どうすれば、突き止めることができる。
とりあえず依頼主に会って話を聞くか、男は依頼主へアポイントをとることにした。

2016年5月1日日曜日

大学学費の恐ろしいデータ

自身の娘は、私立理系の大学生である。
年間の学費は約150万円で、他に教科書代や通学定期代などを払っている。
自身も私立理系大学だったが、学費は約100万円だったと記憶している。
気になったので、大学の学費の推移を調べてみたw

下のグラフは平成16年の文部科学省「国立大学と私立大学の授業料等の推移」である。
国立大学と私立大学の授業料、入学料、検定料の合計額の推移である。
驚くべきことに、平成16年までの過去30年間、毎年、右肩上がりである。
株のチャートであれば、優良成長企業の株のチャートであるw

私立大学を選択した場合をシミュレーションしてみる。
平成16年の私立大学授業料等が1,130,546円である。
昭和60年の私立大学授業料等が773,948円なので、20年間で154%になっている。
同じ上昇を続けた場合、平成36年には、1,130,546円×154%の1,741,451円となるw

次に国立大学を選択した場合をシミュレーションしてみる。
平成16年の国立大学授業料等が835,800円である。
昭和60年の国立大学授業料等が391,000円なので、20年間で214%になっている。
同じ上昇を続けた場合、平成36年には、835,800円×214%の1,786,602円となるw

つまり、平成36年には国立、私立を問わず、大学の授業料等に約180万円必要になる。
もちろんシミュレーションなので、これほど上昇しないかもしれない。
だが、昭和60年に国立大学の授業料が、2倍以上になると予測した人がいただろうか。
少子高齢化が進む中、かなり現実的なシミュレーションではないかと考えているw

投資信託で資産が増えない理由

「守りながら増やす」をウリにしている投資信託がある。
ちなみに投資信託とは、投資家から集めた資金を株などで運用する金融商品である。
この投資信託の直近の3ヶ月リターンは、驚くべきことにマイナスである。
評価損益額がマイナスならば、売らずに保有していればマイナスにはならないw

運用に伴う費用(信託手数料)を取っていないのであれば、しかたない。
だが、信託手数料として年1%ほどの費用を取っているのである。
この投資信託では運用で得た収益(配当や譲渡益など)を分配金として還元するとしている。
だが、分配金額は会社の分配方針に基づいて決定するとしているw

つまり、本来、得られるはずの配当や譲渡益がもらえない可能性があるのである。
投資信託は元本が保証されない金融商品である。
ところが、運用する会社は損をしない仕組みになっている。
信託手数料以外にも費用を支払わされていることに、気づかなくてはならないw