2016年11月30日水曜日

銘柄を明かさない理由R 最終話 天使の旅立ち(後編)

最終話 天使の旅立ち(後編)

東京国際空港の国際線ターミナル。
1人の男性と1人の女性が、1人の男を見送っていた。
「今度、会うときを楽しみにしている」調査会社に勤める男がいう。
「いつまでも待っているからね」天使の笑顔をもつ男の彼女がいう。

クリスマスのイルミネーションの中、天使の笑顔をもつ男が2人にいう。
「あなたから教わった無敗の投資手法が、世界に通用するってことを証明してきますよ。
しばらく寂しい思いをさせるかもしれないけど、必ず勝って帰ってくる」
ダウンジャケット姿の天使の笑顔をもつ男は、出国手続きに向かった。

「また、泣いちゃいそうです」天使の笑顔をもつ男の彼女がいう。
「我慢しなさい、泣きたいのは彼のほうかもしれないよ」調査会社に勤める男がいう。
天使の笑顔をもつ男は振り返ると、笑顔で手を振った。
天使の笑顔をもつ男の彼女は、大きく手を振った。

手荷物検査場の女性検査員は、スーツケースの中に1枚の写真があるのを見た。
満開の桜をバックに、両親と男の子と女の子が笑顔で写っていた。
「ご家族の写真ですか、微笑ましい写真ですね」女性検査員がいう。
「ありがとうございます、世界一の家族です」天使の笑顔をもつ男は笑顔で答えた。

搭乗時刻まで、まだ時間があるな、ラウンジで時間を潰すか。
天使の笑顔をもつ男は、ラウンジへ向かった。
ラウンジの受付で料金を支払うと、席に着きノートPCを起動した。
天使の笑顔をもつ男は、国内の大型株を大量に仕込んでいた。

これから、更に円安ドル高になるのは間違いない。
2020年の東京オリンピックへ向け、国内相場は上昇する。
帰国したとき、これらの株がどこまで騰がっているかだな。
天使の笑顔をもつ男は、保有株の株価を確認するとノートPCを閉じた。

「お隣、いいかしら」女性の声がした。
天使の笑顔をもつ男が顔を上げると、サングラスをかけた女性がいた。
高級ブランドのコートに身をつつんだ女性は、おもむろにサングラスを外した。
「見いぃ~つけた」サングラスを外したウィッグの女がにんまりと笑っていう。

「ど、どうして、ここに」天使の笑顔をもつ男が驚いた顔でいう。
「無敗の相場師キングから指令があったのよ。
無敗のエースをアメリカへ派遣する、ついてはアシストを頼むってね」
やがて搭乗時刻になり、2人の相場師は米国へ旅立った。

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ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
「銘柄を明かさない理由R」は、本稿にて終幕します。
自身としては初めて書いた小説です。
もちろん、プロの方が書かれた小説の足元も及びません。

初めて書いた小説ですが、書いていて実に楽しかったです。
よく小説家は、作中の人物が勝手に動き出すといいます。
今回、小説を書くことによって、そのことを体感しました。
「俺の出番が少ないぞ」、「私はこんなキャラじゃない」など、よくいわれましたw

無敗のクイーン、アルカディアメンバー、無敗の天然ことテン、社長室秘書。
調査会社の女性社員、天使の笑顔をもつ男の彼女、ウィッグの女、定食屋の女性店主。
この世界は男性ではなく女性が回しているのかもしれないと、書いていて思いました。
最後に、自身が執筆中によく聴いていた曲のリストを残しておきます。

「Do They Know It's Christmas?」 by Band Aid

「紅蓮の弓矢」 by Linked Horizon

「残酷な天使のテーゼ」 by Yoko Takahashi

「この美しき残酷な世界」 by Yoko Hikasa

「誰がために」 by Ken Narita

「20th Century Boy」 by T.REX

「また君に恋してる」 by Fuyumi Sakamoto


2016年11月29日火曜日

銘柄を明かさない理由R171 天使の旅立ち(前編)

第171話 天使の旅立ち(前編)

願掛けを終えた2人の相場師は、兜神社を後にした。
「いつまで、向こうにいるんだい」調査会社に勤める男が聞く。
「特に決めていません」天使の笑顔をもつ男が答える。
「米国で成功した日本人相場師はいない、楽しみにしているよ」調査会社に勤める男がいう。

2人の相場師は、調査会社に勤める男が行きつけにしている定食屋に着いた。
定食屋の店先には、本日、貸切の札が掛かっていた。
「貸切にしてくれたんですか」天使の笑顔をもつ男がいう。
「私は予約をしただけだよ」調査会社に勤める男がいう。

2人の相場師はのれんをくぐり、引き戸を引いて中に入った。
「いらっしゃいませ」店内にいた2人の女性の明るい声が、2人の相場師を迎えた。
1人は女性店主、もう1人は大学在学中から交際していた天使の笑顔をもつ男の彼女だった。
「今日の料理は、ほとんど彼女が作ったのよ」女性店主が笑いながらいう。

4人は、思い出話や今後の話で大いに盛り上がった。
調査会社に勤める男は、トイレに席を立った。
トイレから出てくると、女性店主が待っていた。
「さあ、邪魔者は退散しましょう」女性店主は調査会社に勤める男を裏口へ案内する。

調査会社に勤める男が見ると、天使の笑顔をもつ男の彼女は泣いているようだった。
「戸締りはどうするんだい」調査会社に勤める男が聞く。
「あの子に鍵を預けているから、大丈夫よ」女性店主がいう。
調査会社に勤める男と女性店主は、裏口から外へ出た。

「いいわねえ、若いって、羨ましいわ」女性店主がいう。
「羨ましがらせないよ」調査会社に勤める男は女性店主の手をとった。
調査会社に勤める男と女性店主は、駅の方角へ向かって歩き出した。
調査会社に勤める男は、女性演歌歌手がカバーしたフォークソングを口ずさんだ。

同じ頃、銀座にある高級クラブの化粧室。
ウィッグの女は、何度か天使の笑顔をもつ男に電話していた。
ところがコール音が鳴るだけで、天使の笑顔をもつ男は電話に出なかった。
成功報酬の海外旅行はどうなるの、ウィッグの女はその日、何回目かになる電話をかけた。

「お客様のおかけになった番号は、現在、使われておりません」
聞こえてきたのは、機械による音声だった。
私との約束をなかったことにはさせないわよ、必ず海外旅行に連れて行ってもらうわよ。
ウィッグの女はゾッとするような妖艶な笑みを浮かべると、ある番号に電話した。


現在の株式評価額20161129〜微妙な増減〜

株式(特定預り)合計
・評価額合計:18,121,600円
・評価損益合計:4,042,000円
・保有銘柄数:5

子どもファンド株式(特定預り)合計
・評価額合計:2,358,650円
・評価損益合計:356,650円
・保有銘柄数:1

相場は軟調だったが、我が家の保有株は全面高だった。
だが、評価額は微妙な増減が続いている。
相場はゴールデンクロスが出現してから、上昇過程の真っ只中にある。
我が家は引き続き、ストロングホールド継続であるw

2016年11月28日月曜日

【エッセイ】娘の彼氏にいいたいこと

娘の彼氏は納豆が有名な県の出身なので納豆君、略してナット君と呼んでいる。
昨日、娘は1人暮らしをしているナット君の家に行き、肉じゃがを作ってあげたらしい。
昨夜、帰宅した娘から、肉じゃがの画像を見せてもらった。
自身は娘の交際に関して反対はしない、だが賛成もしていないw

今日、会社帰りに電車からホームに降りると、前に娘がいた。
娘の横を知らん顔して追い越そうとすると、オイと呼び止められた。
夕食の買い置きがなかったので、夕食の材料を買いに2人でスーパーへ行った。
ヤキソバが安かったので、ヤキソバと具材を買って帰ったw

帰宅すると、娘は疲れたといい動こうとしない。
自分で作れよといったが、結局はほとんど自身が作らされた。
娘の彼氏、ナット君にいいたい。
騙されるな、娘は家ではほとんど料理していないぞとw

銘柄を明かさない理由R170 天使の決断

第170話 天使の決断

都内にある邸宅。
居間には巨躯の男、無敗の相場師キングと天使の笑顔をもつ男の2人きりだった。
「何だ、話というのは」無敗の相場師キングがいう。
「考えるところがあって、アメリカへ行こうと思います」天使の笑顔をもつ男がいう。

「理由は」無敗の相場師キングがいう。
「先日の仕手戦、21世紀少年が考えた株を高く買って安く売る。
肉を斬らせて骨を断つ戦法、自分には思いつきもしませんでした。
修行を兼ねて、ウォール街で相場を張ることに決めました」天使の笑顔をもつ男がいう。

「最後の相場師の後継者になりたくないのか」無敗の相場師キングがいう。
「今だかって、ウォール街で成功した日本人相場師はいません。
申し訳ありませんが、後継者の話はなかったことにしていただけますか」
天使の笑顔をもつ男がいう。

2人の相場師の間に、静かな時間が流れた。
「よかろう、後継者の話はなかったことにしてやる。
米国に口座が開設できたら知らせろ、ワシの資金を移動してやる、必ず増やせ。
これから貴様は後継者ではない、ワシの投資先だ」無敗の相場師キングはいった。

数日後、都内にある調査会社。
男は定時になるのを待っていた。
「さっきから時計ばかり見てますけど、何か予定があるんですか」女性社員が聞く。
「約束があるんだ、おっ定時になった、お先に」男は退社した。

数日前、天使のような笑顔をもつ男からメールが届いた。
アメリカへ行くことになり、行く前にお会いしたいという内容だった。
調査会社の男は地下鉄を乗り継ぎ、待合せ場所の兜神社へ急いだ。
駅へ向かう会社員やOLの間を抜け、調査会社の男は足早に兜神社へ向かった。

暗がりの境内には、ダウンジャケット姿の1人の若者がいた。
若者は振り向くと、天使のような笑顔でいった。
「ご無沙汰しています、お元気そうで何よりです。
ひさしぶりに、あの定食屋へ連れていってもらえませんか」

「構わないが、願掛けは終わったのかい」調査会社の男がいう。
「あっ、忘れていました」天使の笑顔をもつ男がいう。
「おいおい、アメリカに兜神社はないぞ、さあ2人で願掛けだ」
2人の相場師は賽銭を投じると、証券界の守り神に祈った。

2016年11月27日日曜日

【コラム】評価損益をプラスにした投資手法

昨年から娘の資産を株式で運用している。
ファンド名は、子供ファンドである。
さて、この子供ファンドは自身の投資手法の集大成でもある。
子供ファンドの評価損益がプラスに転じたので、投資手法について書いてみるw

1.投資先は分散させずに集中せよ。
同じ銘柄を株価が騰がるまで買い続ければ、必ず評価損益はプラスになる。
資金の多少に関係なく、1銘柄への集中投資が最も効果的なのである。

2.社歴が長く倒産しない企業に投資せよ。
集中投資は投資する期間が長期にわたるため、倒産しない企業を選択しなくてはならない。
よって子供ファンドの投資先は、8306 ㈱三菱UFJフィナンシャル・グループである。

3.買い増し時には割安水準を確認せよ。
買い増し(ナンピン)する際は、割安であればあるほど効果的である。
具体的には株の定価(BPS)に対しての割合、PBR(1株純資産倍率)を確認するのである。

下図は8306の2年間株価チャートである。
2015年9月18日、子供ファンドは8306を1,200株購入。
2015年12月21日、子供ファンドは8306を100株追加購入。
この時点で、8306の平均取得単価は1株あたり760円だったw

2016年7月8日、8306は年初来安値となる428.7円をつける。
割安指標であるPBR0.38倍、配当利回り4.2%と、驚くべき割安水準となった。
2016年7月12日、子供ファンドは8306を2,200株追加購入。
8306の平均取得単価を760円から572円へと、一気に引き下げることに成功したのであるw

【エッセイ】娘の国民年金を毎月納付にした理由

自身の娘が20歳になったので、国民年金に加入した。
国民年金には納付方法によって割引がある。
割引額が多いのは、2年前納、1年前納、6ヶ月前納の順である。
当初は自身の口座から、2年前納にしようと考えていたw

だが、いずれ娘は自分で納付していかなくてはならない。
よって、娘の口座から毎月納付することにした。
そのかわり、毎月、国民年金分を娘に手渡すことにした。
その方が自分が納めているんだと実感してもらえると思っているw

娘が大学生になってから、毎年、100万円で株を買い付けている。
卒業する頃には、娘は400万円分の株を保有している予定である。
自身の見込みでは、卒業後の配当は10万円を超える予定だ。
大学卒業と同時に、我が家のお金の教育は完了予定であるw

銘柄を明かさない理由R169 中学生日記

第169話 中学生日記

都内の下町にある古びた木造の一軒家。
「ごちそうさま」、メガネをかけた中学生の男の子は手を合わせた。
「またニンジンとピーマン残してる、食べなさい」、母親がいう。
「もう、お腹いっぱい」、男の子はそういうと、2階の自室へ駆け上がった。

「本当、あの子ったら好き嫌いが多くて」、母親は後片付けを始めた。
娘である母親が戻ってきてから、孫の食事は娘が作るようになった。
祖母は孫が好き嫌いが多いことを初めて知った。
祖母と2人暮らししていた頃、孫は祖母の料理を残さなかった。

「お母さん、大変だったでしょう、あの子の食事」、娘である母親がいう。
「そうでもなかったよ」、祖母が日本茶を飲みながらいう。
「本当に誰に似たのかしら、好き嫌いが多くて困っちゃうわ」、娘である母親がいう。
祖母は笑いそうになるのをガマンした。

娘も孫くらいの頃は、好き嫌いが多かった。
「何で、ニンジンやピーマン入れるのよ」、夕食を見た娘によく怒られた。
今、思えば、孫は私に気をつかって、残さず食べてくれていたんだわ。
やはり、母親が一番、気をつかわなくていいのかもしれない、祖母は思った。

数日後、都内にあるホテルの会議室。
無敗の相場師キングによる個人投資家を対象にした研究会が行なわれようとしていた。
「先日の仕手戦では、踏み上げられそうになって焦ったよ」、舞台俳優の男がいう。
「舞台俳優は大変ね、取引時間中に仕事だもんね」、ウィッグの女がいう。

「ところで21世紀少年はまだか、もうすぐ始まるぞ」、舞台俳優の男がいう。
「今まで遅刻したことないのに、おかしいわね」、ウィッグの女がいう。
ウィッグの女は、母親に21世紀少年と一緒に暮らして欲しいと頼んでいた。
何かよくないことがあったのかしら、ウィッグの女は思った。

開始時刻になり、受付の男が入口を閉める。
壇上に巨躯の男、無敗の相場師キングが現れていった。
「時間になったので、研究会を始める。
先ずは、先日の仕手戦で大いなる戦果を収めた相場師の講義から始める」

壇上に21世紀少年と呼ばれるメガネをかけた中学生の男の子が現れた。
男の子は居並ぶ大人たちを見回すと、にっこりと笑ってから講義を始めた。
「みなさんご存知のように、株は安く買って高く売れといわれています。
ウォール街の相場格言にあるBuy low,Sell highです」男の子の講義は続いた。

2016年11月26日土曜日

【コラム】2年間の保有株評価額推移

ドルコスト平均法という投資法がある。
米国で発案された、毎月、一定額で買い続ける投資法である。
ドルコスト平均法では、市場平均を上回ることはできない。
意外と知られていないが、投資信託の運用はドルコスト平均法によるものであるw

現在、投資信託の多くは2年前のレベルを回復している。
下図は2年間の日経平均株価の推移である。
現在の日経平均株価も、2年前のレベルに回復していることがわかる。
なお、実際は信託報酬手数料を取られるため、市場平均よりリターンは低くなるw

下は我が家の2年間の保有株評価額の推移である。
日経平均株価と連動していないことが、おわかりいただけるだろう。
自身は2年間、買いのみで売りはなしだった。
なぜなら、底で買うことにより、買いだけで評価額を増やせるからであるw

【エッセイ】医療系大学生に必要な出費

自身の娘は、医療系大学に通っている。
先日、学校で予防接種を受けたか確認する検査があったらしい。
何でも病院での実習中の感染予防とのこと。
実習までに、いくつかの予防接種を受けなくてはならないことになったw

先日、娘が1回目の予防接種を受けてきた。
健康保険が利かないため、2万円近くの支払いだった。
年内に2回目の予防接種を受ける予定だ。
そこでも、2万円近く支払うことになるだろうw

確かに、医師や看護婦がおたふく風邪になった話は聞かない。
自身が通う病院でも、見たことがない。
だが、ウチの娘は顔が丸い。
おそらく、おたふく風邪にかかっても、誰も気づかないだろうw

銘柄を明かさない理由R168 最高のお礼

第168話 最高のお礼

中学生の母親は、早朝からスーパーで働いていた。
働かないと、とてもじゃないが食べていけなかった。
スーパーへ向かって歩いていると、背後から名前を呼ばれた。
振り向くと、高級そうなコートを着た見知らぬ女性がいた。

若くて綺麗な人、モデルさんかしら、中学生の母親は思った。
「いきなりお声がけして、すいません。
息子さんと親しくさせている者です」ウィッグの女がいう。
「あのう、息子とはどういったご関係でしょう」中学生の母親がいう。

「息子さんとは株仲間、いや息子さんは株の先生といってもいいかな。
先日、私を含め、多くの仲間が息子さんに助けてもらいました。
是非とも、お母さまにお礼を伝えたいと思い、お伺いさせていただきました」
ウィッグの女がにこやかにいう。

「そうなんですか、息子が皆さんの助けになったのですか」中学生の母親がいう。
「息子さんの助けがなければ、大変なことになっていました。
息子さんを産んでいただき、ありがとうございました」ウィッグの女が頭を下げる。
「そのためにわざわざ」中学生の母親がいう。

「実は仲間たちからのお願いがあります」ウィッグの女がいう。
「なんでしょう」中学生の母親がいう。
「息子さんと一緒に暮らしていただけませんか」ウィッグの女がいう。
「そ、それは」中学生の母親がいう。

「息子さんには株の才能があり、かなり稼いでいらっしゃいます。
でも、私たちには息子さんが、少しも幸せそうに見えないのです。
失礼ですが、お母さまは、なぜ働いていらっしゃるのですか。
息子さんの稼ぎがあれば、働かなくてもやっていけますよ」ウィッグの女がいう。

あれ、私、何のために働いているのかしら。
あの人に暴力を振るわれないため、あの人のパチンコ代を稼ぐため。
子供を放って、何やっているんだろう私、これって典型的なダメ家庭じゃない。
そもそも、あの人のどこがよくて一緒にいるんだろう、中学生の母親は思った。

「私たちは、まだ息子さんにお礼ができていません。
私たちだけでは、息子さんに最高のお礼をすることができないからです。
お願いします、私たちに最高のお礼をさせてください」ウィッグの女が頭を下げる。
息子の顔を思い浮かべる母親の頬を光るものが流れた。

2016年11月25日金曜日

銘柄を明かさない理由R167 場違いな女

第167話 場違いな女

早朝、スーパーが見える通りに、場違いな1人の女性がいた。
高級ブランドの服をまとい、サングラスをかけた女性はファッションモデルのようだった。
出勤途中のサラリーマンたちは、女性を興味深そうに見ながら通り過ぎた。
気安く見るんじゃないわよ、ウィッグの女は軽く舌打ちした。

それにしても眠いわ、いつもは寝ている時間なのに。
どうして、引き受けちゃったかな。
でも、あの人に頼まれたら断れないわ。
ウィッグの女は、天使の笑顔をもつ男から頼まれた日のことを思い返した。

数日前のことだった。
天使の笑顔をもつ男から、ウィッグの女に電話があった。
「久しぶりだね、儲かっているかい」天使の笑顔をもつ男がいう。
「当たり前じゃない、そこそこ儲かっているわよ」ウィッグの女が答える。

「1つ頼みがあるんだけどいいかな」天使の笑顔をもつ男がいう。
「どんな頼み、また情報収集かしら」ウィッグの女が答える。
「今回の仕手戦で勝利したのは、研究会に参加している中学生のおかげだったんだよ。
ついては、彼にお礼をしたいと思ってる」天使の笑顔をもつ男がいう。

「ええっ、あの子が、ウソでしょ」ウィッグの女がいう。
「詳しいことはいえないが、本当だよ。
彼は今、母親の再婚相手の暴力を見かねた祖母に引き取られているらしい。
彼と一緒に暮らすように彼の母親を説得してもらえるかな」天使の笑顔をもつ男がいう。

「未婚女性が、既婚女性を説得できるわけないでしょ」ウィッグの女がいう。
「君ならできるよ、君は銀座の高級クラブで1、2を争うホステスだ。
人の心を解きほぐすことにかけては、誰もかなわない」天使の笑顔をもつ男がいう。
「でも男と女は違うから、できるかしら」ウィッグの女がいう。

「交渉成立でいいかな」天使の笑顔をもつ男がいう。
「まだよ、条件があるわ、成功報酬は2人で海外旅行よ」ウィッグの女がいう。
「いいだろう、交渉成立だな」天使の笑顔をもつ男が笑いながらいう。
天使の笑顔をもつ男は、ウィッグの女に中学生の母親に関する情報を伝えた。

中学生の母親は、スーパーで早朝から働いているらしい。
ウィッグの女はスーパーに歩いていく女性の姿を捉えた。
あっ、あの女の人だ、どう話しかけよう、まっ、いっか、なんとかなるか。
ウィッグの女はサングラスを外すと、中学生の母親に向かって歩き出した。

【エッセイ】相場師の家計管理

自身は、家計を口座の残高で管理している。
具体的には、以下のときに口座の残高を確認している。
一つは、保有株の評価額が最高値を更新したとき。
あと一つは、給与や賞与が入ったときであるw

前回、保有株の評価額や口座残高を記録したエクセルをコピーする。
コピーしたファイルに、そのときの評価額や入出金のあった口座残高を記録する。
1ヶ月前や1年前と比べれば、いくら増えたか一目瞭然である。
もし増えていないなら、投資手法や生活に問題があるということになるw

よく使った額、いわゆる支出を記録する人がいる。
あれにいくら使った、これにいくら使ったなど。
当たり前だが、使ってしまったお金は戻ってこない。
残ったお金がいくらなのか把握するのが、相場師の家計管理だと思っているw

今日、給与が出たので、1ヶ月前の記録と比較した。
現金の増加額は約20万円、つまり1ヶ月で約20万円貯蓄できたことになる。
自身の保有株の増加額は、200万円オーバーである。
ちなみに子どもファンドの増加額は、45万円オーバーであるw

銘柄を明かさない理由R166 男女とオタク

第166話 男女とオタク

翌日から、赤い竜の会社の買い戻しが入り、連日、株価は上昇した。
損失を少なくしようと買い戻す、買い戻すと株価が騰がる。
赤い竜の会社の損失は、日に日に膨らんでいった。
アルカディアが上昇過程で得た利益は、すでにアルキメデスの損失を上回っていた。

ある日の午後、アルカディアを有する証券会社の社長室。
2人の男性と1人の女性が、ソファに座っていた。
2人の男性は、社長と情報システムの責任者の男。
1人の女性は資産運用部署、通称アルカディアの責任者、無敗のクイーンだった。

「今回の仕手戦で、我が社が勝てたのは2人のおかげだ。
本当にご苦労だった、全社員を代表して感謝する」、社長がいう。
「我々が最大の危機を迎えた中、救ってくれたのは横の男です。
この男こそ最大の功労者です」無敗のクイーンがいう。

「とんでもない、君たちの活躍があったからこそ勝てたんだ」
情報システムの責任者の男がいう。
ほう、めずらしい、プライドが人一倍高い者同士がお互いを称えている。
案外、似た者同士なのかもしれないな、社長は思った。

「話は変わるが、君たちは独り身だろう。
気が合うみたいだし、お互いを異性としてみるのもいいんじゃないかな」社長がいう。
「オタクのような男性は、生理的にムリです」無敗のクイーンがいう。
「気の強い女性は、男女として見てしまいます」情報システムの責任者の男がいう。

「誰が、男女だ」無敗のクイーンが立ち上がりいう。
「誰が、オタクだ」情報システムの責任者の男が立ち上がりいう。
「少しばかりPCに詳しいからって、偉そうにするんじゃない」無敗のクイーンがいう。
「PCはパーソナルコンピュータ、個人用だよ」情報システムの責任者の男が笑う。

「そんな嫌味な言い方するから、独身なんだよ」無敗のクイーンが笑いながらいう。
「あんたも独身だろ、もう少し女性らしくすればだな」情報システムの責任者の男がいう。
「オタク好みの女になるつもりはない」無敗のクイーンがいう。
「オタクじゃないっていってんだろ、この男女が」情報システムの責任者の男がいう。

2人の社員は社長に詰め寄っていった。
「と・に・か・く、こいつだけは異性としてみることはできませんから」
2人の社員の声は、見事にシンクロしていた。
「は、はい、わ、わかりました」社長は2人の社員の迫力にのけぞりながら答えた。

2016年11月24日木曜日

銘柄を明かさない理由R165 舞い降りた天使

わたしは、1人の天使が底なし淵の鍵と大きな鎖を手に、天から降ってくるのを見た。
この天使は竜を取り押さえて縛ると、底なし淵へ投げ入れ鍵をかけて封印した。
(「ヨハネの黙示録」より)

第165話 舞い降りた天使

お待たせした、準備完了だ、いつでもいいぞ、天才少年。
情報システムの男は、21世紀少年と呼ばれる無敗の個人投資家へメールを送信した。
最後に出すから切り札なんだよね、さあアルキメデス、いよいよ出番だよ。
休み時間にメールを確認した中学生の男の子は、遠隔操作でプログラムを走らせた。

少年は自作した売買プログラム、アルキメデスにあるロジックを追加していた。
通常のアルキメデスは、株は安く買って高く売る、Buy low,Sell highだった。
追加したアルキメデスのロジックは真逆だった。
株を高く買って安く売る、Buy high,Sell lowだったのである。

株を1,000円で買い、900円で売る。
普通であれば、誰もそのような取引はしない。
なぜなら取引を繰り返せば、損失が膨らんでいくだけだからである。
だが確実に株価が騰がるため、売り方を追い詰めることができるプログラムだった。

アルキメデスは直結された証券会社のサーバーに入った。
運用可能額を確認したアルキメデスは、すぐさま売り注文の大半を買い付けた。
アルキメデスが買い付けた株価より低い売り注文を出すと、瞬時に全てが約定した。
アルキメデスは更に高い売り注文の大半を買い付けた。

大手外資系証券会社、赤い竜の会社のトレーディングルーム。
何だ、この怒涛の買いは、この売りに買い向かってくるとは何を考えているんだ。
下手すると、きさまたちの会社が潰れるかもしれないんだぞ。
責任者の男は、今まで見たこともない怒涛の買いに恐怖を覚えた。

「株価の上昇が止まりません」、「含み損が膨れ上がっています」
部下のトレーダーたちから、悲鳴に近い声が上がる。
「う、うろたえるな、売りだ、売って売って売りまくれ」
責任者の男は部下のトレーダーたちに吼えた。

コンピュータのプログラムは感情を持ち合わせていない。
アルキメデスは、株を高く買って安く売る、Buy high,Sell lowを繰り返した。
やがて、赤い竜の会社のトレード資金が尽きた。
その日の株の終値は、ストップ高になっていた。

大手外資系証券会社、赤い竜の会社のトレーディングルーム。
ストップ高となった株価に呆然とする責任者の男に幹部から内線が入った。
本国から新たに資金面での支援はないとのことだった。
責任者の男は内線を手にしたまま、膝から崩れ落ちた。

【エッセイ】使えない株主優待の話

8306 三菱UFJフィナンシャル・グループから、株主優待が届いた。
自身が10,000株、娘が3,500株保有しているので、2人分である。
8306の株主優待には、株主特典コースとご優待サービスがある。
株主特典コースでは、うさぎのオリジナルグッズか寄付を選択できるw

昨年、我が家は2人とも社会貢献活動・団体への寄付を選択した。
オリジナルグッズを見たが、欲しい物がないので、今年も寄付になるだろう。
株主特典コースは、寄付が選択できるのでまだいい。
使えないのは、ご優待サービスであるw

投資信託の手数料割引、外貨預金の金利優遇や手数料割引。
投資信託や外貨預金では増えないから、8306の株主になっているのである。
国内株式手数料割引や貸金庫使用料割引。
株の取引口座は他社で開設済み、貸金庫もとっくに他行で契約済みであるw

遺言信託取扱手数料割引。
自身はまだまだ生きるつもりだ、自身に早く死ねといっているのかと思う。
不動産仲介ご制約特典。
自身は数年前に宅ローンを完済したところだ、誰が売るかといってやりたいw

2016年11月23日水曜日

銘柄を明かさない理由R164 アルカディア史上最大の危機

第164話 アルカディア史上最大の危機

その日、アルカディアはいつものように取引開始時間を待っていた。
取引開始時間になり、モニターを見たテンは固まった。
「な、何、この売り、こんな売りって、ありえない」
モニターにはアルカディアの運用額を凌駕する売り注文が並んでいた。

「どうした」テンの異変に気づいた無敗のクイーンが声をかける。
「リ、リーダー、わたし、こんなの相手にできません」テンが声を上げて泣き始めた。
「全く困ったら、すぐに泣く奴だな」無敗のクイーンはテンのモニターを見た。
確かにテンが泣くのもわかる売り注文だ、無敗のクイーンは思った。

子どものように声を上げて泣き続けるテン。
他のアルカディアメンバーが、テンを慰めている。
「テンさん、泣かないでください」、「わたしたちはテンさんだけが頼りなんです」
慰められることにより感情が高まったテンは、一向に泣き止みそうになかった。

無敗のクイーンは内線を取り上げ、情報システムの責任者の男を呼び出した。
内線が繋がると、無敗のクイーンはいった。
「私だ、アルカディア史上最大の危機だ。
貴様が前に話してくれたプランの発動をお願いする」

「承知した」
情報システムの責任者の男はいうと内線を終えた。
我が社の総力を挙げて、この仕手戦に打ち勝ってやる。
情報システムの責任者の男は、準備に取り掛かった。

情報システムの責任者の男は、先日の社長室での会話を思い返していた。
「もし大手外資系証券会社、赤い竜の会社が仕手戦に勝利すればどうなります。
多くの個人投資家を救うためにも、我が社は総力を挙げて挑むべきです。
それこそが我が社の存在理由、レゾンデートルではありませんか」

「具体的にどうするつもりだ」社長が問う。
「無敗の個人投資家のサーバーと当社のサーバーを専用回線で直結します。
あとは無敗の個人投資家がプログラムを走らせるときを待つだけです」
沈黙の後、社長はいってくれた「いいだろう、我々のレゾンデートルを見せてやれ」

お待たせした、準備完了だ、いつでもいいぞ、天才少年。
情報システムの男は、21世紀少年と呼ばれる無敗の個人投資家へメールを送信した。
最後に出すから切り札なんだよね、さあアルキメデス、いよいよ出番だよ。
休み時間にメールを確認した中学生の男の子は、遠隔操作でプログラムを走らせた。

【コラム】株を絶好のタイミングで仕込む方法

株式評論家は、毎日のように相場や株価予想を行なっている。
ところが彼らの予想が当たる確立は、驚くほど低い。
中には、勝率50%に満たないツワモノまで存在する。
コインを投げて表が出る確率に負けるということは、コイン以下であるw

なぜ株式評論家の予想は当たらないのか。
答えは簡単で、彼らは相場に近づきすぎなのである。
相場に近づきすぎているため、相場の全体像が見えなくなっているのである。
木を見て森を見ない彼らの予想は、コインを投げて表裏を予想するようなものであるw

自身は今年の相場で、3回買いを入れた。
2月のバレンタイン虐殺相場、6月のEU離脱ショック、7月のメガバンク年初来安値。
なぜ自身は、これら絶好のタイミングで仕込むことができたのか。
常に相場と距離をとり、相場の全体像を見ていたからであるw

報道番組が日経平均について、頻繁に報道するようになる。
職場で日経平均が話題となり、新聞の株式欄で年初来安値の銘柄が多くなる。
これらは相場に大きな動きがあったことを知らせるシグナルである。
それから動くだけで、誰でも簡単に絶好のタイミングで仕込むことができるのであるw

銘柄を明かさない理由R163 天空の攻防

第163話 天空の攻防

大手外資系証券会社、赤い竜の会社が仕掛けた仕手戦。
アルカディアと淀屋の買いで、下がり続けていた株はストップ高となった。
その後、赤い竜の会社は本国へ支援を要請、資金を増強した。
かって天井だった株価近辺で、激しい攻防が繰り広げられていた。

大手外資系証券会社、赤い竜の会社のトレーディングルーム。
責任者の男が、部下のトレーダーに指示を出していた。
「いいか、売りの利益はすでにない、ここを突破されたら買いの利益が減ることになる。
何があっても、このラインは死守しろ、これ以上、株価を騰げさせるな」

ある証券会社の資産運用部署、通称アルカディア。
アルカディアには、1人の天才女性トレーダーがいた。
天才女性トレーダーの呼び名は、無敗の天然ことテン。
入社以来、数々の天然ぶりを発揮したテンは部署を転々とさせられた。

やがて、テンはアルカディアメンバーとなり、無敗のクイーンと出会う。
無敗のクイーンに才能を見抜かれたテンは、アルカディア初の専属社員になった。
テンは、嗤う男との仕手戦でストップ安だった株をストップ高にした。
テンは知らなかったが、今や兜町のトレーダーの間で、テンの名は知れ渡っていた。

ホント、しつっこいわね、しつこい男はモテないわよ、テンはバトルモードに入っていた。
テンの凄さは、瞬時に売買のタイミングを見抜くことと発注スピードだった。
例えば、1,000円で売りが出ているとき、テンは1,000円で買い注文を出す。
約定すると、すかさず1,001円で売り注文を出す、この間、わずか数秒である。

1回当たりの譲渡益は微々たるものだが、テンの運用額は増え続ける。
ホント、ヘタクソね、こんなトレードじゃ、わたしは落ちないわよ。
あっ、わたしには淀屋さんがいるから、何があっても落ちないけどね~。
人類が巨人と戦うアニメの曲をBGMに、テンは楽しそうにトレードを続けた。

含み損だった多くの個人投資家が、含み益になり利確した。
「ここまで早く株価が戻るとは、相場の神様っているのかもしれない」
「相場の神様ありがとう、もう二度と高値に飛びつかないようにします」
相場の神様は男の神ではなく、テンという女神だった。

大手外資系証券会社、赤い竜の会社のトレーディングルーム。
一進一退で取引が終わったその日、責任者の男に幹部から内線が入った。
責任者の男の要請が認められ、本国から追加支援が行なわれるとのことだった。
いい気になるのも今日までだ、我々の真の力を思い知るがいい、責任者の男は思った。

2016年11月22日火曜日

銘柄を明かさない理由R162 相場の長い一日

第162話 相場の長い一日

都内の吹き抜けのアトリウムがあるオフィスビルの1室。
その部屋には大手外資系証券会社、赤い竜の会社の幹部たちがいた。
円卓に座った幹部たちは、仕手株が前場にストップ高になった報告を聞いていた。
年齢不詳の男が報告する。

「各社に問い合わせましたが、1社を除き、いずれも関与していないとのことです。
無敗のキングが会長の証券会社だけは、ノーコメントでした。
しかし、その会社が首謀者だとしても、これだけの出来高になる訳がありません。
おそらく追随した者がいると思われます」年齢不詳の男がいう。

「下がってよい、また情勢に変化があれば報告しろ」
円卓の左側に座った男が無表情にいう。
「かしこまりました」
年齢不詳の男ことジョーカーは退室すると、口元に笑みを浮かべた。

「いかがなさいます」
円卓の右側に座った男が、中央奥に座った男に聞く。
「サルの分際で我々に歯向かうとは、こうなったら総力戦だ」
円卓の中央奥に座った男は、内線を取るとトレーディングルームへ指示を出した。

赤い竜の会社のトレーディングルームでは、責任者の男が部下たちに指示を伝えていた。
「幹部からの指示を伝える、終値のストップ高は何としても回避せよとのことだ。
ここまでの売りで資金が限られているため、各自の売り注文を禁止する。
大引け成行売りで、ストップ高での終値は阻止する」

首都高を走る黒塗りの高級車。
「どうやら、あの女と淀屋氏が動いたようだな」ストップ高を見た無敗のキングがいう。
「ここまでの売りで、敵の資金はそんなに多く残っていないはずです」
隣に座る天使の笑顔をもつ男がいう。

「祝いを贈るとするか、大引け成行買いを入れておいてくれ」無敗のキングがいう。
「かしこまりました、いかほど入れますか」天使の笑顔をもつ男がいう。
「任せる、盛大に祝ってやってくれ」無敗のキングがいう。
「かしこまりました」天使の笑顔をもつ男がいい、ノートPCを開いた。

大手外資系証券会社、赤い竜の会社のトレーディングルーム。
責任者の男は、モニターのストップ高になった株価を見ていた。
もうすぐ後場が終わるが、大引け成行売りでストップ高は阻止できるはずだ。
やがて後場が終わったが、その日の取引終値はストップ高だった。

現在の株式評価額20161122〜集中投資強し〜

株式(特定預り)合計
・評価額合計:18,116,000円
・評価損益合計:4,036,400円
・保有銘柄数:5

子どもファンド株式(特定預り)合計
・評価額合計:2,382,450円
・評価損益合計:380,450円
・保有銘柄数:1

自身の評価額は微減だが、子どもファンドは評価額が最高額を更新した。
子どもファンドは、1銘柄への集中投資である。
自身は見習いだが相場師なので、分散投資否定論者だ。
子どもファンドで分散投資より集中投資が優れていることを証明するつもりだw

2016年11月21日月曜日

銘柄を明かさない理由R161 反撃の嚆矢

天で戦いが起こった。ミカエルとその使いたちが竜たちに戦いを挑んだのである。
竜たちも応戦したが勝つことはできなかった。もはや天には彼らの居場所はなくなった。
(「ヨハネの黙示録」より)

第161話 反撃の嚆矢

早朝のアルカディア。
ついに来たか、無敗のクイーンは無敗の個人投資家の仕手株への買い注文を確認した。
通勤中のアルカディアメンバーに向けて、社長室秘書から召集メールが発信された。
「始業前にアルカディアへお集まりください」

始業時間になり、アルカディアでは朝のミーティングが行われていた。
無敗のクイーンが、無敗の天然ことテンを含むメンバーにいう。
「お前たちは選ばれし者だ、自分たちが社内、業界、いや世界で一番、偉いと思え。
お前たちに勝てる奴など、この世に存在しない、本日中に必ず目標を達成しろ」

東京証券取引所の取引開始時間まで、残り数分だった。
無敗の天然ことテンは、席に着くとインカムを装着した。
あっ、そうだ、淀屋さんに連絡するの忘れるとこだった。
テンは、浪花の相場師こと淀屋初代本家13代目当主の男にLINEを送信した。

大阪難波のタワーマンション。
浪花の相場師こと淀屋は、アルカディアのテンと交際していた。
淀屋は、今回の仕手戦でアルカディアが買いに入ったら連絡するようテンに頼んでいた。
いよいよ反撃開始やな、テンからのLINEを読んだ淀屋は思った。

淀屋は仕手株が天井をつけてから、売り方で参戦していた。
すでに淀屋の含み益は莫大な額になっていた。
他の売り方はんも早よ買い戻さな、関東の別嬪さんたちに踏み上げられんで。
淀屋は不敵な笑みを浮かべると、買い戻しに取り掛かった。

都内の大手外資系証券会社、赤い竜の会社のトレーディングルーム。
「た、大変です、開始早々、買いが殺到しています」部下のトレーダーが叫ぶ。
「慌てるな、たいした買いじゃないだろう」責任者の男がいう。
な、何だ、この買いは、取引画面を見た責任者の男は言葉を失った。

仕手株のその日の取引は、前日終値で始まった。
開始早々に大口の買い注文が繰り返し入り、株価は大きく値を騰げていた。
抵抗するような大口の売り注文が何度か出たが、瞬時に買い上げられた。
前場が終了した時点で、仕手株はストップ高に貼りついていた。

都内にある劇場の楽屋。
午前中の公演を終えた舞台俳優の男は、ストップ高になった株価を見て絶句した。
舞台俳優の男、仮面の相場師は株価が天井をつけてから売り方に回っていた。
早く買い戻さないと踏み上げられる、仮面の相場師は慌てて成行買いを入れた。

現在の株式評価額20161121〜進撃のバトン〜

株式(特定預り)合計
・評価額合計:18,164,000円
・評価損益合計:4,084,400円
・保有銘柄数:5

今日は保有株が全面高、評価額は最高額を更新した。
今日、駅でたまたま財布に金がなく、10円単位でICカードにチャージした。
隣にいた会社員は思ったはずだ、貧乏なおっさんだと。
まさか1日で数十万円資産が増加するオジサンだとは思わなかっただろうw

子どもファンド株式(特定預り)合計
・評価額合計:2,375,100円
・評価損益合計:373,100円
・保有銘柄数:1

子どもファンドも、評価額が最高額を更新した。
子どもファンドは昨年から事前予告の上、購入してきた。
もし参考にされた読者がいたら、同じように評価損益がプラスのはずだ。
買いに夢中になっている外国人投資家たちを、高みの見物と洒落こもうじゃないかw

2016年11月20日日曜日

【エッセイ】年金事務所で驚いた光景

先日、娘の国民年金資格取得届を提出するため、初めて年金事務所に行った。
年金事務所の中に入ると、数人がイスに座っていた。
電光掲示板があり、相談内容別の待ち人数と待ち時間が記されていた。
最も長い相談内容の待ち時間は75分だったw

やばいと思い立っていると、受付の人から用件を聞かれた。
子供の資格取得届提出だと話すと、すぐにカウンターに案内された。
資格取得届を提出、口座振替用紙をもらい、3分ほどで用事が終わった。
ふと奥をみると、仕切られた相談プースが10近くもあったw

1人の相談時間が15分として、1時間の相談人数は4人。
相談ブースの数が10の場合、1時間あたりの相談人数は4人×10=40人。
1日7時間としたら、40人×7=280人もの人が相談に訪れていることになる。
最近、年金未納者が多いらしいが、この光景を見れば未納者が減るのではと思ったw

銘柄を明かさない理由R160 義を見てせざるは勇無きなり

第160話 義を見てせざるは勇無きなり

無敗のクイーンに「つまらん男だな」といわれた日、調査会社に勤める男は夢を見た。
羽織袴姿に作務衣やスーツ姿の4人の男が出てきた夢だった。
4人の男は、本間宋久、福澤桃介、本多静六、是川銀蔵。
いずれも国内屈指の偉大なる相場師たちだった。

「女子(おなご)にあのような物言いをされるとは情けない」本間がいう。
「なぜ、己が世界で一番、偉いと思わないのだ」福澤がいう。
「義を見てせざるは勇無きなり、というではないか」本多がいう。
「仕手筋の連中も人の子よ、何ら恐れることはない」是川がいう。

「しかし私がどう動こうと、相場の流れは変わらない」調査会社の男がいう。
明るい広い部屋に、2人の男の笑い声が響き渡った。
「私が、といいましたな、この男」本間の笑いが止まらない。
「いかにも」是川も笑いが止まらない。

「あまり笑ってやるな、ご両人、先もいったが義を見てせざるは勇無きなりだ」
本多が毅然とした態度でいった。
「君の意思は我々の意思でもある、その影響力は君が思っている以上だよ」
福澤が笑みを浮かべていったところで、調査会社に勤める男は目が覚めた。

都内のある証券会社。
無敗のクイーンと呼ばれる女性は資産運用部署、通称アルカディアの責任者だった。
アルカディアは無敗の個人投資家の売買データを元に資産運用していた。
国内の無敗の個人投資家は、調査会社の男も含め94人いた。

何も考えていないし、仮に何かしても止めることはできないだと。
アルカディアを動かしているのは、貴様ら無敗の個人投資家だ。
貴様ら無敗の個人投資家は動くだけでいい。
貴様らが動けば、アルカディアが奴らを止めてみせる、無敗のクイーンは思った。

同じ頃、調査会社に勤める男は自宅でPCを起動していた。
義を見てせざるは勇無きなりか。
自分の買い注文は、相場という大海に小石を投じるようなものだ。
だが自分は無敗の個人投資家だ。

自分が買うからには、必ず騰がる。
いや、騰げてみせる。
男は余力資金全てを使い、仕手株に前日終値での買い注文を入れた。
PCを閉じた男は出勤するため、身支度を始めた。

銘柄を明かさない理由R159 巧妙な仕手戦

第159話 巧妙な仕手戦

大手外資系証券会社、赤い竜の会社が仕掛けた仕手戦。
赤い竜の会社が仕掛けた仕手戦は巧妙だった。
通常の仕手戦では、比較的、長い期間をかけて仕込みが行なわれる。
そして、ある日を境に株価を急落させるのである。

だが赤い竜の会社が仕掛けた仕手戦は違った。
比較的、長い期間をかけて仕込みが行なわれるところは同じだった。
だが天井をつけたあと、長い時間をかけて株価を下げるのである。
ときおり上げながら下がり続ける株に、多くの個人投資家が翻弄された。

株価が天井をつけてから、株価は半値以下になっていた。
多くの個人投資家が含み損の状態、あるいは損失を確定していた。
「あのとき売っておけばよかった」、「もう一度、あの株価に戻してください」
相場には後悔する多くの個人投資家たちの思いが満ち溢れていた。

都内の吹き抜けのアトリウムがあるオフィスビルの1室。
その部屋には大手外資系証券会社、赤い竜の会社の幹部たちがいた。
円卓の中央奥に座った男が残忍な笑みを浮べていった。
「最終ステージの仕上げだ、一気にサルどもを地獄へ突き落としてやれ」

都内のある調査会社。
調査会社に勤める男は、ある株について調べていた。
調べていた株は、株式評論家が推奨してから騰がり始めた株だった。
ある日を境にして、株価が上げ下げを繰り返しながら下げ続けていた。

やはりな、男は天井をつけた日を境に急激に増えている出来高に気がついた。
誰かが急激に下がらないように、買いを入れて株価をコントロールしている。
これだけの出来高を成立させることができるのは限られている。
あの女に教えておくか、調査会社の男は思った。

ある休日、調査会社の男は自宅近くの河川敷に寝転んでいた。
やがてトレーニングウェアに身を包んだ無敗のクイーンがやってきた。
「ある株が巧妙に株価操作されている」調査会社の男が起き上がりいう。
「知っているよ、巷で話題の株だろ」無敗のクイーンがいう。

「何か手を打つつもりなのか」調査会社の男がいう。
「さあな、貴様も株をやっているんだろ、貴様は何もしないのか」無敗のクイーンがいう。
「何も考えていないし、仮に何かしても止めることはできない」調査会社の男がいう。
「思っていたより、つまらん男だな」無敗のクイーンは冷たい表情でいうと走り去った。

2016年11月19日土曜日

銘柄を明かさない理由R158 地獄を見た個人投資家たち

第158話 地獄を見た個人投資家たち

ある大学生は授業には出ず、その株をトレードしていた。
大学生はその株で数千万円の利益を出していた。
ある日のこと、株価が下がり、1日で数百万円の損失を確定した。
毎日、トレードしていればこんな日もあるさ、早目に損切りすれば大丈夫だ。

その日以来、負けることが多くなった。
騰がると思い買えば下がる、下がると思って売れば騰がる。
一時は数千万円あった利益はなくなり、今や元本を大きく割り込んでいた。
大学生は、大学から留年決定の通知が届いた日もトレードしていた。

ある会社員はマイホーム購入資金のほぼ全額で、その株を売り買いしていた。
株の儲けでマイホームが買えそうだ、会社員は勤務中も取引していた。
午前中に株を買い、午後になってから売る、たったそれだけで面白いように儲かった。
ある日の午後、会社員が株価を見ると大きく下がっていた。

会社員は慌てて売ると、数十万円の損失を確定した。
危ない、危ない、これからは頻繁に株価をチェックしないとな、会社員は思った。
やがて会社に勤務時間中の株取引が知られ、会社を懲戒解雇された。
元会社員は給与収入を失い、マイホーム購入どころではなくなった。

ある主婦は子供の教育費用に貯めた金の一部で、その株を売り買いしていた。
よかった、これからは節約しなくていいわ、主婦は散財を始めた。
古くなった家具や家電品を買い替え、外食や惣菜を買ってくることが多くなった。
やがて、支出が収入を上回るようになっていた。

ある日、主婦は取引で損切りした、たかが数万円の負けくらいどうってことないわ。
主婦は負けを取り戻そうと、1回当たりの取引額を多くした。
いつしか子供の教育費用に貯めた全額で取引するようになっていた。
ある日、取引用口座に入金しようと貯蓄用口座を確認すると、数千円しかなかった。

ある高齢者は退職金の一部で、その株を買い保有していた。
これで老後は安泰だ、高齢者は退職金の残りで趣味の盆栽を買い始めた。
ある日、その株の株価が大きく下がり、含み益がなくなった。
一時的な下げだ、すぐに戻るさ、高齢者は思った。

翌日、その株の株価は少し騰がった。
やはり、一時的な下げだったか、高齢者は安堵した。
次の日、その株の株価は大きく下がった、ここはガマンのしどころだ、高齢者は思った。
含み損の大きさに耐えられなくなり損切りしたとき、退職金は半分以下になっていた。

銘柄を明かさない理由R157 魔王と堕天使

第157話 魔王と堕天使

大手外資系証券会社、赤い竜の会社が仕掛けた仕手戦。
仕手戦では、比較的、長い期間をかけて仕込みが行なわれる。
ある日、相場に関係なく上昇が始まる。
仕込みが完了した後、徐々に株価を釣り上げるのである。

嗤う男が推奨したことにより、その株の株価は上昇していた。
今やデイトレーダーだけでなく、多くの個人投資家がその株を売り買いしていた。
連日のように、その株の値動きは株式ニュースで取り上げられた。
割安を示すPBRは1倍をはるかに超え、採算性を示すPERは50を超えようとしていた。

都内の吹き抜けのアトリウムがあるオフィスビルの1室。
その部屋には大手外資系証券会社、赤い竜の会社の幹部たちがいた。
「サルどもが群がってきたようですな」
円卓の左側に座った男が無表情にいう。

「いかがなさいます、そろそろ最終ステージへ移行しますか」
円卓の右側に座った男が、中央奥に座った男に聞く。
「よかろう、最終ステージへ移行だ、サルどもに地獄を見せてやろう」
円卓の中央奥に座った男が残忍な笑みを浮べた。

都内の邸宅。
居間には3人の男がいた。
最後の相場師の弟子である巨躯の男とその男性秘書。
最後の相場師の後継者とされた天使の笑顔をもつ男だった。

「この相場をどう読む」、巨躯の男が問う。
天使の笑顔をもつ男は、少しの間、考えるといった。
「この相場、先に動いた方が負けます。
上昇過程の今は、まだ動くときではありません」

「なら、いつ動く」、巨躯の男が天使の笑顔をもつ男に問う。
「敵が売りを始めてから、しばらく様子を見ます。
ある程度、売りが優勢になり、敵が安心した頃に」
天使の笑顔をもつ男は言葉をためた。

「敵が安心した頃に、どうする」、巨躯の男が天使の笑顔をもつ男に問う。
「大量買いで、踏み上げてやるのです」、天使の笑顔をもつ男が笑顔でいう。
この2人は人なのか、2人の会話を聞いていた男性秘書は思った。
男性秘書には、2人が魔王と堕天使に見えた。

【エッセイ】ウォール街の相場格言に学ぶ

我が家の株式評価額が、元本引上げ以降、最高額となった。
日経平均が20,000円を超えていた時期の株式評価額を超えたのである。
先日、本屋である投資本があったので立ち読みした。
現役の相場師が書いた本で、前書きに「株は技術」と書いてあったw

株価チャートを用いて、買い時や売り時の解説をしていた。
解説をいくつか読んだが、何がいいたいのかさっぱりわからなかった。
株式投資で技術、すなわち投資手法が大切な点は同感である。
だが株式投資にはもう1点、大切なことがあるw

ウォール街に「Plan your trades. Trade your plan」という格言がある。
トレードをプランし、そのプランでトレードしろという意味である。
思いつきでトレードしても、うまくはいかないという戒めである。
あらかじめ、どの株を何株購入するのかということを決めておかなくてはならないw

日経平均が20,000円を超えていた時期、自身が保有する8306は2,000株だった。
もし8306を10,000株保有していれば、タダ株にできるのにと当時、思った。
よって今年2月のバレンタイン虐殺相場で、8,000株の買い増しを行なわせていただいた。
このときの買いなどにより、株式評価額が元本引上げ以降、最高額となったのであるw

2016年11月18日金曜日

現在の株式評価額20161118〜小休止〜

株式(特定預り)合計
・評価額合計:17,703,200円
・評価損益合計:3,623,600円
・保有銘柄数:5

今日もメガバンクは冴えなかったが、仕手株が上昇、微増である。
ひさびさの数千円の増加である。
株とはつくづく不思議なものだと思う。
相場が下落しているときは業績に関係なく売られ、相場が上昇すると買われるw

子どもファンド株式(特定預り)合計
・評価額合計:2,317,700円
・評価損益合計:315,700円
・保有銘柄数:1

子どもファンドは、メガバンク1銘柄への集中投資なので微減である。
メガバンクはPBR1倍にはほど遠く、まだまだ割安株である。
以前にも書いたが、今年の相場は2006年と似ている。
自身は2006年と同じく、年末にむけて緩やかに上昇するとみているw

2016年11月17日木曜日

現在の株式評価額20161117〜小幅高〜

株式(特定預り)合計
・評価額合計:17,700,600円
・評価損益合計:3,621,000円
・保有銘柄数:5

今日はメガバンクは冴えなかったが、仕手株が上昇、小幅高である。
今まで子どもファンドの運用報告を別の投稿にしていた。
面倒なので、1つの投稿にまとめることにした。
下が子どもファンドの株式評価額であるw

子どもファンド株式(特定預り)合計
・評価額合計:2,356,200円
・評価損益合計:354,200円
・保有銘柄数:1

我が家が保有する株の評価額は2000万円を超えた。
評価損益は400万円近い額となった。
娘よ、よく見ておくがいい。
これこそが株式投資による資産運用、すなわち魔法のバトンだw

2016年11月16日水曜日

現在の株式評価額20161116〜メガバンク祭り〜

株式(特定預り)合計
・評価額合計:17,676,000円
・評価損益合計:3,596,400円
・保有銘柄数:5

ま〜つりだ
祭りだ
祭り
メガバンク祭りだ〜w

2016年11月15日火曜日

銘柄を明かさない理由R156 狂乱相場の始まり

第156話 狂乱相場の始まり

大手外資系証券会社、赤い竜の会社が仕掛けた仕手戦。
仕手戦では、比較的、長い期間をかけて仕込みが行なわれる。
ある日、相場に関係なく上昇が始まる。
仕込みが完了した後、徐々に株価を釣り上げるのである。

ある大学生は授業には出ず、その株をトレードしていた。
俺って株の天才じゃね、凄すぎっしょ、学生は進級の単位が不足しつつあった。
ある会社員はマイホーム購入資金のほぼ全額で、その株を売り買いしていた。
株の儲けでマイホームが買えそうだ、会社員は勤務中も取引するようになった。

ある主婦は子供の教育費用に貯めた金の一部で、その株を売り買いしていた。
よかった、これからは節約しなくていいわ、主婦は散財を始めた。
ある高齢者は退職金の一部で、その株を買い保有していた。
これで老後は安泰だ、高齢者は退職金の残りで趣味の盆栽を買い始めた。

意外と知られていないが、資産の減少スピードは増加期間に比例する。
短期で増やした資産は、短期で減少する可能性が高いということである。
宝くじやギャンブルで一発、当てる人がいる。
その多くは数年後に、資産を使い果たすことは周知の事実である。

都内にある古い木造家屋。
2階の自室で、中学生の男の子は机に向かっていた。
そっか、ここでこのコマンドを入れればいいんだ。
男の子は自作した株の売買プログラム、アルキメデスを改良していた。

先日、商店街で母親の再婚相手に殴られそうになった。
止めに入ってくれた男の人は、ある証券会社の情報システムの人だった。
僕を探していたというその男の人と近くの喫茶店で話をした。
男の人は僕の話を、親身になって聞いてくれた。

だけど、アルキメデスのことを話すと、その男の人は急に顔つきが変わった。
僕は、その男の人に問われるまま、アルキメデスのソースコードを話した。
驚いたことに、その男の人は瞬時にいくつかの改善点を教えてくれた。
最後に男の人はいった。

「今、いった点を改善すれば、おそらく最強の株売買プログラムになる。
社長に君のプログラムを使わせて欲しいと掛け合ってみる。
今日は楽しかったよ、一緒に仕事ができるよう社長を説得してみるよ」
あの男の人は本当に社長に掛け合ったのかな、ふと男の子は思った。

現在の株式評価額20161115~連騰モード継続中~

株式(特定預り)合計
・評価額合計:16,966,200円
・評価損益合計:2,886,600円
・保有銘柄数:5

8306の連騰モードが継続しており、評価額が増加した。
8306は10,000株仕込むために、2年を要した銘柄である。
自身は元本を引き上げるその日まで、株主として暖かく見守る所存でいる。
8306のエリート銀行員たちよ、株主のために体を壊さない程度に働いてくれたまえw

子供ファンド運用報告20161115~評価額高値更新~

子供ファンドの運用を担当しているYです。
子供ファンドの評価額が高値を更新したので報告いたします。
自社株買いが好感されたのか、予想通り株価が上昇した。
娘がバイトしなくなると困るので、評価額が増えていることは黙っているw

2016年11月14日月曜日

銘柄を明かさない理由R155 証券会社のレゾンデートル

第155話 証券会社のレゾンデートル

都内のある証券会社の社長室。
社長は若い頃に勤めていた破綻した大手証券会社の回想に耽っていた。
「いいか、客の顔を見たら金だと思え。
ウチを儲けさせてくれるのが、いいお客様だ」、当時の上司がいう。

自社の利益だけの為に、客が儲かることのない商品を勧める。
儲からないことに客が気づいたときには、担当者を交替させる。
「前任者は異動になりました、ちょうどよかったお客様、こちらの商品はいかがですか」
「お客様は生かさぬように殺さぬようにだよ」、当時の上司のにやけた顔が甦る。

そこまで回想したとき、社長室のドアがノックされ、社長室秘書が顔を出した。
「お見えになりました」、社長室秘書がいう。
「通せ」と社長がいい、秘書が「かしこまりました」と下がる。
社長室に入ってきたのは、情報システムの責任者の男だった。

「何だね、急な話とは」、デスクに座った社長が問う。
「会長が無敗の個人投資家を育成していることはご存知ですよね。
その無敗の個人投資家から、ある情報を入手しました」情報システムの責任者の男がいう。
「知っているよ、大手の外資系証券会社が仕手戦を仕掛けているんだろ」社長がいう。

「情報をくれた無敗の個人投資家は、あるプログラムを作っています。
そのプログラムを使えば仕手戦に勝つことができます」情報システムの責任者の男がいう。
「面白い話だな、アルカディアの連中に教えてやってくれ。
彼女たちなら興味を示すだろう」社長がいう。

「アルカディアは社の資産運用部署で、運用額には限度があります。
顧客からの預かり資産を使って、勝負に出るのです」情報システムの責任者の男がいう。
「我が社は顧客の資産運用を手助けし、お礼として手数料をいただいているんだ。
仕手戦に大事な顧客からの預かり資産は出せない」社長がいう。

「もし大手外資系証券会社、赤い竜の会社が仕手戦に勝利すればどうなります。
多くの個人投資家を救うためにも、我が社は総力を挙げて挑むべきです。
それこそが我が社の存在理由、レゾンデートルではありませんか」
情報システムの責任者の男がいい、社長室は静まり返った。

「具体的にどうするつもりだ」社長が問う。
「無敗の個人投資家のサーバーと当社のサーバーを専用回線で直結します。
あとは無敗の個人投資家がプログラムを走らせるときを待つだけです」
社長室の中は再び静まり返った。

現在の株式評価額20161114~上昇相場に思うこと~

株式(特定預り)合計
・評価額合計:16,739,000円
・評価損益合計:2,659,400円
・保有銘柄数:5

保有している仕手株の1つが上昇、1日で数十万円も評価額が増加した。
明らかに売られすぎだったのに、なぜ外国人投資家たちは買わなかったのか。
だが評価額が増加すると、いいことばかりとは限らない。
なぜなら、働くことが空しく思えるからだw

子供ファンド運用報告20161114~評価額高値更新~

子供ファンドの運用を担当しているYです。
子供ファンドの評価額が高値を更新したので報告いたします。
ファンドマネージャーは高値を更新するたびに、報告しなくてはならないので大変です。
本日、8306は自社株買いを決めたので、おそらく明日も報告するでしょうw

2016年11月13日日曜日

【エッセイ】子供ファンド評価額高値更新へ寄せて

自身は娘の資産200万円を株式で運用している。
運用しているとはいっても、時をみて買ったら、あとは保有し続けるだけである。
現在、子供ファンドの株式評価額は過去最高額となった。
子供ファンドについて思うところがあるので書いてみるw

投資信託のファンドマネージャーは、持株を明かすことがあっても売買時期は明かさない。
運用しているのは自分の金ではなく、顧客から預かった金にも関わらずである。
腕に自信があるのであれば、売買時期もオープンにすべきだと考えている。
子供ファンドは冒頭でも述べたように、娘の資産であるw

よって、子供ファンドは前代未聞の事前予告の上、購入してきたのである。
もし、同じ株を同じタイミングで買われた方がいれば、プラスになっているはずだ。
下は評価額高値更新の祝いに娘に買ってきたル・ビエのケーキである。
今、自身は同じ株を同じタイミングで買われた方と一緒に祝いたい気分であるw

2016年11月12日土曜日

現在の株式評価額20161111~評価額高値更新~

株式(特定預り)合計
・評価額合計:16,289,400円
・評価損益合計:2,209,800円
・保有銘柄数:5

保有している8306 ㈱三菱UFJフィナンシャル・グループが急騰し評価額が増加した。
株式評論家は、8306はトランプ銘柄だといっているらしい。
自身からすると、8306ははるか昔からトランプ銘柄である。
なぜなら、三菱の英訳はスリーダイヤだからであるw

子供ファンド運用報告20161111~評価額高値更新~

子供ファンドの運用を担当しているYです。
子供ファンドの評価額が高値を更新したので報告いたします。
9月末の配当額はまだ未定ですが、配当を上回る額が増加しました。
アメリカの金融施策に期待の中、株価が騰がらない要因は見当たりませんw

2016年11月10日木曜日

銘柄を明かさない理由R154 2人の天才(後編)

第154話 2人の天才(後編)

都内のある証券会社に、情報システムの責任者の男がいた。
ある日、男は部下から奇妙な報告を受けた。
株を高く買って安く売ろうとしている中学生がいると。
調べてみると、その中学生は会長が育成している無敗の個人投資家らしかった。

「高く買って安く売ろうとすると、取引画面がフリーズします。
おそらくプログラムにバグがあります。考えられるバグとしては・・・」
中学生から送られてきたメールは、バグの内容を的確に指摘していた。
どんな中学生なんだろう、情報システムの責任者の男は興味をもった。

情報システムの責任者の男は、学生時代にハッカーだった。
男は大手企業のサーバーに不正アクセスしていた。
やがて警察の知るところとなり、執行猶予つきの判決を受けた。
俺と同じ道をたどらないよう忠告しておくか、男は中学生に会いにいくことにした。

平日に休みをとった男は、中学生が住む町へ出かけた。
最寄り駅で降りると、中学生の住所へ向かって歩き始めた。
駅前には商店街があり、買い物帰りの主婦や下校中の学生が多くいた。
男の目がある行為を捉えた。

学生服を着た男の子が、派手なシャツを着た男にパチンコ屋の横の路地に連れ込まれた。
何が起こっている、男は走って路地に向かった。
路地では派手なシャツを着た男が、男の子の胸倉をつかんで怒鳴っていた。
「どこに電話しようとしてんだよ、ふざけんな、とっとと金だせよ」

派手なシャツを着た男は、男の子を殴ろうと拳を振り上げた。
「やめろ」、情報システムの責任者の男が派手なシャツを着た男にいう。
「何だよ、親が子にしつけしているんだよ」、振り返った派手なシャツを着た男がいう。
「いくら親子でも暴力行為は犯罪だ」、情報システムの責任者の男がいう。

「だから、しつけだっていってんだろ」、派手なシャツを着た男がニヤニヤしながらいう。
「罪を犯すとどうなるか教えてやろうか、まずは警察の過酷な取り調べだ。
そして罪が確定すると、それまでの日常は消えうせる」、情報システムの責任者の男がいう。
「な、何をいってるんだ、あんた何者だ」、派手なシャツを着た男がいう。

「かって罪を犯した者だよ、その子を解放してやれ」、情報システムの責任者の男がいう。
「わかった、わかったよ」、派手なシャツを着た男は男の子から手を離し去っていった。
「ちょうどよかった、この男の子のこと知っているかな」
情報システムの責任者の男は、男の子に紙に書かれた名前を見せ、にこやかにたずねた。

2016年11月9日水曜日

銘柄を明かさない理由R153 2人の天才(前編)

第153話 2人の天才(前編)

その男は無職だった。
再婚した女性が稼いだ金を、パチンコに使っていた。
ある日、男はタンスの引き出しに1万円札がぎっしり入った封筒を見つけた。
これだけの金をどこで手に入れたんだ、男は思った。

パート先から帰宅した女性に男は聞いた。
「この金はどこから手に入れたんだ。
他にも隠している金があるんだろ、さっさと出せよ」
女性は自分がパートで稼いだ金だといい、他にはないといった。

男は執拗に女性に問い詰めた。
「お前の稼ぎで、これだけの金がある訳ないだろ。
誰から貰ったんだ、実家から貰ったのか」
怒り心頭に達した男は、妻である女性に手を出した。

「ほら、いえよ」、執拗に手を出す男に女性の心は折れた。
「前の夫との間にできた息子がくれたの」
「あの、ひ弱なガキがこれだけの金を持ってる訳ないだろ」
男は横たわった女性に蹴りを入れた。

「痛い、止めてよ、か、株で稼いだっていってたわ」、女性がいう。
「株だと、あのガキは株で稼いでるのか」、男がいう。
「お願い、あの子はそっとしておいて」、女性がいう。
「知るかよ、今は俺が父親だろ」、男は笑いながら出ていった。

中学生の男の子は下校途中だった。
母親の再婚相手の暴力を見かねた祖父母に中学生の男の子は引き取られた。
祖父が亡くなったあと、男の子は祖母と2人暮らしだった。
今日はおばあちゃん、どんな料理を作ってくれるのかな、男の子は帰り道を急いだ。

パチンコ屋の横の路地から1人の男が出てきて、男の子の前に立ちはだかった。
「久しぶりだな、ずいぶん景気がいいみたいじゃないか。
少しばかり金に困っているんだ、金をくれよ、儲かっているんだろ」
男はニヤニヤしながら、男の子にいった。

男の子は、男に暴力を振るわれていた頃の記憶を思い出しそうになった。
すぐに記憶を封印すると、男の子は冷静にどうすればよいか考えた。
こういうときはどうするんだっけ。
先ずは警察に通報だな、男の子は学生ズボンのポケットからスマホを取り出した。

【エッセイ】米国大統領に対する経済評論家の笑えるコメント

あまり時事ネタは書きたくないが、あまりにも笑えるコメントがあったので書いてみる。
米国大統領選の結果を受けた日本の経済評論家のコメント。
「円高になって、株価が下がる、企業の業績が上がらず、給与も上がらない」
女性でいい歳をした経済評論家だが、全くわかっていないw

今回、当選した大統領はメキシコとの国境に壁を作るといっている。
また自国の軍隊が駐留している国から、もっと金を出してもらうといっている。
つまり他国から集めた金で、メキシコとの国境に壁を作るのである。
米国では雇用が生まれ、国内総生産(GDP)が上がり、ドル高となるw

ドル高となれば、当たり前だが円安である。
円安になれば、外国人投資家たちが日本株を買いにきて株価が騰がるのである。
えっ、日本が米国に守ってもらう金が増えるのは、どうするんだって。
沖縄基地の金が払えないといってお帰りいただけば、沖縄県民も大喜びであるw

自身は11月5日に投稿した【ショートショート】で、今回の結果を予測していた。
さすがに、【ショートショート】で書いたような核戦争は起こらないとは思う。
だが、もし核戦争が起こっても、自身は生き残るだろう。
なぜなら、村人たちを筋肉じじいたちから救わなくてはならないからであるw

2016年11月8日火曜日

銘柄を明かさない理由R152 上昇相場と金の亡者たち

第152話 上昇相場と金の亡者たち

大手外資系証券会社が仕掛けた仕手戦。
今や短期筋、いわゆるデイトレーダーたちの格好の標的だった。
前場で買って後場で売れば、必ず儲かる株。
多くのデイトレーダーが、その株を売り買いしていた。

「今日一日で大台越えますたwww」
「信用取引口座開設完了!明日から本格参戦www」
「真面目に働いている奴ら、ごくろうさんwww」
ネットの掲示板には、狂喜乱舞するデイトレーダーたちのカキコミが溢れた。

ある大学生は授業には出ず、その株をトレードしていた。
俺って株の才能あったんだな、笑いがとまんね、試験の日も大学生はトレードしていた。
ある会社員はマイホームの購入資金の一部で、その株を売り買いしていた。
うまく儲けられれば、住宅ローンを組まずにすむかもしれない、会社員は笑みを浮かべた。

ある主婦は子供の教育費用に貯めた金の一部で、その株を売り買いしていた。
ここで増やせたら、節約しなくてもすむわ、主婦の心は躍っていた。
ある高齢者は退職金の一部で、その株を買い保有していた。
これで老後が少しは楽になるな、増えていく評価額を見て高齢者はほくそ笑んだ。

初心者が最も陥りやすいのが、株の上昇過程での売り買いである。
株の上昇過程では買って売りさえすれば、誰でも利益を出すことができる。
だが株の基本は、安く買って高く売る(Buy low,Sell high)である。
上昇過程での売り買いは、高く買って高く売る(Buy high,Sell high)行為に他ならない。

上昇過程で売り買いしていると起こるのが、金銭感覚の麻痺である。
1日で数万円、数十万円単位で取引口座の金が増えていく。
やがて、数万円、数十万円単位で、ためらわず株を売り買いするようになる。
日常生活では、決してしない金額での売り買いをするようになるのである。

次に訪れるのが、株式投資に対する過信である。
上昇過程だから利益が出ているにも関わらず、自分には才能があると思い出す。
過信の恐ろしいのは、根拠のない楽観を生むことである。
株価が下がっても一時的な下げだと思い、仕手戦での逃げどきを失うことになる。

大阪難波のタワーマンション。
淀屋初代本家13代目当主の男は様子見だった。
ワテの得意とするのは売りや、今は買いが優勢やから様子見や。
買い方は今のうちに儲けときや、淀屋は不敵な笑みを浮かべた。

【コラム】アーリーリタイアに必要な費用

厚生労働省の平成24年「年金制度基礎調査」がある。
男性単身世帯の支出は月平均20.4万円、年間20.4万円×12ヶ月=約240万円。
よって計算式は以下になる。
(240万円-年間不労所得)×生存年数w

年間不労所得とは、年金や預金の利子および株の配当である。
40歳でアーリーリタイヤした場合、年金の受給資格(25年)を満たしていない。
仮に100歳まで生存した場合、240万円×60年=1億4400万円が必要となる。
もちろん単身の場合なので、家族分は別途加算であるw

65歳でリタイアした場合、必要な額は240万円×35年=8400万円。
つまり、65歳でリタイアしたければ、不労所得のない人は8400万円が必要。
不労所得のある人は(240万円-年間不労所得)×35年分が必要となる。
ちなみに自身は、年間240万円の不労所得を得る予定なので貯める必要はないw

2016年11月7日月曜日

銘柄を明かさない理由R151 黙示録の獣

黙示録の獣とは、「ヨハネの黙示録」12章と13章で記される獣である。
「もう1つの印が天に現れた、見よ、火のように赤い大きな竜を。
竜には7つの頭と10本の角があり、頭には7つの冠をかぶっていた」

第151話 黙示録の獣

破綻した大手証券会社に勤めていた男、嗤う男が推奨した株。
その株は恐るべき仕手株だった。
嗤う男は、ある業界紙で「銘柄診断」というコラムを執筆していた。
「銘柄診断」は、取り上げた株が急騰することから神コラムと呼ばれていた。

「銘柄診断」で取り上げられたあと、株価は急騰した。
急騰後、しばらくボックス圏、すなわちある株価内で推移した。
やがて、その株は下値を切り上げながら、徐々に株価が上昇していた。
日経平均に関係なく、その株は騰がり続けた。

「何だ、これは、あり得ない値動きだ」、「どうやら仕手戦が始まったようだな」
やがて、その株の値動きは、市場関係者や個人投資家の多くが知るところとなった。
「この流れに乗らない手はない、儲けてやる」
多くの市場関係者や個人投資家が仕手戦に参戦した。

その仕手戦を仕掛けたのは、外資系の大手証券会社だった。
「東京証券取引所ほど、美味しい相場はない。
日本のサルたちは、儲かりそうな情報にすぐに飛びつく。
サルたちがこの株に群がったとき、一気に売らせてもらう」

主演する舞台を終えた舞台俳優の男は、楽屋で取引画面にログインした。
今日の買い注文も約定している、このまま買い続けてやる。
舞台俳優の男、仮面の相場師はその株を買い上がっていた。
その株は嗤う男が推奨したときから、株価が数倍になっていた。

株にはBPS(1株当たり純資産)という指標がある。
本来の株価の定価は、BPSである。
BPSの計算式は、純資産÷発行済み株式数である。
BPSが高いほど、その企業の安定性は高いことになる。

BPSを現在の株価で割ったものが、PBR(株価純資産倍率)である。
BPSを現在の株価で割ったPBRが、1倍未満であれば割安。
BPSを現在の株価で割ったPBRが、1倍以上であれば割高となる。
今や、その株はPBR1倍をはるかに上回り、更に騰がり続けていた。

都内のワンルームマンション。
男が勤務する大手外資系証券会社の社章は赤い竜だった。
いよいよ、赤い大きな竜と国内相場師たちとの戦いが始まったか。
年齢不詳の男、ジョーカーは自室で静かにグラスを傾けた。

2016年11月6日日曜日

【エッセイ】娘にいえなかったこと

自身の娘は、誰に似たのか顔が丸い。
先日、娘が自身に話しかけてきた。
娘:大学に入ってから、ももクロの緑に似ているってメッチャいわれる。
自身:ももクロの緑?どんな顔だっけ?

ネットで「ももクロ 緑」を検索して、顔を確認した。
娘:どう?似てる?こんな顔してないでしょ。
自身:似ていないな、この子よりも丸いよw
娘:よかったw

娘にいえなかった。。。
検索して。。。
ももクロの緑の顔を見たとき。。。
娘がいると思ったことw

【エッセイ】貯蓄で見落としがちなこと

貯蓄で見落としがちなことについて書いてみる。
当たり前だが、収入より支出を少なくすれば貯蓄できる。
多くの人は食費や光熱費を少なくしようとする。
間違いではないが、正解でもないw

なぜなら生活していく中で大きな支出は、家電品や家具だからである。
よく家電量販店で大型テレビを買っている人がいる。
どれだけ広い家に住んでいるんだろうと見るたびに思う。
ちなみに我が家のテレビは数万円であるw

家電品や家具にお金をかけていては、大きな支出を抑えることができない。
家電品や家具は最低限の機能があればよいのであって、見栄えは関係ない。
他人に見られないところには、お金をかけない。
これだけで貯蓄のスピードに大きく差がつくのであるw

銘柄を明かさない理由R150 来るべきときの備え

第150話 来るべきときの備え

都内のある証券会社。
情報システムの責任者である男は考えていた。
株は安く買って高く売る、Buy low,Sell highが基本のはずだ。
なぜ、中学生は高く買って、安く売ろうとしているのか。

いくら考えてもわからなかった。
そうだ、あいつに聞いてみよう、男の頭に1人の女性が浮かんだ。
男が勤める証券会社には資産運用を担当する部署がある。
通称アルカディアと呼ばれる部署の責任者は、無敗のクイーンと呼ばれる女性だった。

情報システムの責任者である男は、アルカディアのあるフロアへ向かった。
アルカディアへ着いた男はドアをノックしたが応答がない。
男はそっとドアを開けた。
何だ、こいつら、何をしている、ドアを開けた男は目を見張った。

アルカディアは白を基調とした部屋で、壁面には多くのモニターが埋め込まれている。
1人の女性はインカムを装着し、壁面のモニターに映るゲームをしていた。
シューティングにロールプレイング、モニターのゲームはどれも異なっていた。
同時並行でこれだけのゲームをしているのか、男は呆気にとられた。

責任者の女性、無敗のクイーンは顔の上に新聞を乗せていた。
まさか、この女、寝ているのか。
「何の用だ」、新聞の下から無敗のクイーンの声がした。
「教えて欲しいことがあってきた」、男は慌てて答えた。

「なんだ貴様か、久しぶりだな」、無敗のクイーンは新聞の下から端正な顔を出した。
「教えて欲しいことがある、株を高く買い、安く売るとしたら目的は何だ」、男は聞いた。
無敗のクイーンは優雅な笑みを浮かべるといった。
「簡単だ、株価を釣り上げるためだよ、何かあったのか」

「会長が無敗の個人投資家を育成している噂を聞いたことはあるか」、男がいう。
「ああ、聞いたことはあるが、それがどうした」、無敗のクイーンがいう。
「会長が育成している無敗の個人投資家が、株を高く買い、安く売ろうとしている」
「面白い話だ、詳しく聞かせてもらおうか」、無敗のクイーンが優雅な笑みでいう。

「かまわないが、あの女性社員は何をしているんだ。
勤務中にゲームをしているようにしかみえない」、男がいう。
「最下段のモニターを見てみろ、常に相場の動きが映し出されている。
テンは来るべきときに備え、トレーニングしているに過ぎん」、無敗のクイーンはいった。

2016年11月5日土曜日

【ショートショート】世紀末の救世主

20××年、世界に法の秩序は存在していなかった。
暴言を吐く男がアメリカの大統領になったことが、きっかけだった。
暴言を吐く男は大統領になると、諸外国を敵に回した。
やがて起こった核戦争により世界は荒廃、法の秩序は失われた。

日本も例外ではなく、法の秩序は失われていた。
「あっ、筋肉じじいが来た」、「ばあさんを隠せ」
今や日本は筋肉じじいたちの支配下にあった。
軽トラやスーパーカブに乗った筋肉じじいの集団は、村々から高齢女性をさらっていた。

ある冬の寒い日、村に1人の男が現れた。
男は村人から話を聞くと、1人で筋肉じじいたちの本拠地へ向かった。
本拠地に着いた男は、猛獣用の麻酔銃を片手に正門から突入した。
筋肉じじいは動きが遅い、接近戦にしなければ勝てる、男には確信があった。

向かってくる筋肉じじいたちを男は麻酔銃で撃ちまくった。
「すしっ!」、「さしみっ!」、「てんぷらっ!」
食べたい食事の名を叫びながら、次々と倒れていく筋肉じじいたち。
男は足早に筋肉じじいたちのボスの部屋に向かった。

男はボスの部屋にたどり着いた。
トイレのドアを開けると、ボスは倒れて息をしていなかった。
「ヒートショックか、お前はもう死んでいる」、男はつぶやいた。
「YouはShock♪」、男の耳に昔、見たアニメの曲が聴こえてきたw

【エッセイ】ストレスから解放される方法

自身が尊敬する偉大なる相場師に福澤桃介がいる。
彼の著書「福澤桃介式」に以下の教えがある。
「自分は世界中で一番偉いと思っていれば、けっして腹の立つことはないはずだ。
またあらゆる困難に際しても、自分が偉いと思っていれば解決できる」

自身は「福澤桃介式」を読んでから、この教えに従っている。
すると、本当に腹の立つことがなくなった。
彼も書いているが、誰を見ても馬鹿だと思うのである。
世間に対して腹の立つことがないため、ストレスから解放されるw

彼は続けて、以下のように書いている。
「しかし、仮にもそれを顔に出してはいけない。
ただ、常日ごろからその確信をもっていれば、自然と心に余裕が生じてくるのである」
ストレスから解放されたい方は、自分が世界で一番偉いと思うことをオススメするw

【エッセイ】老後の備えができていた話

先日、老後の生活について、シミュレーションしてみた。
すでに老後の備えができていることがわかった。
自身は会社員で、年金見込み額は年間約190万円である。
あと自身には保有しているタダ株の配当が年間約50万円あるw

年金約190万円+配当約50万円=約240万円の不労所得がある計算になる。
厚生労働省の平成24年「年金制度基礎調査」がある。
男性単身世帯の支出は月平均20.4万円、年間20.4万円×12ヶ月=約240万円。
すなわち年金とタダ株の配当で、生涯にわたって支出をまかなえる計算になるw

現在の自身の貯蓄可能額は、年間300万円オーバーである。
これから貯蓄する全額、すなわち余剰資金で株を買い続ける所存だ。
買い続ける株の譲渡益と配当があれば、60歳から受給年齢まで余裕だとみている。
退職金を忘れていた、もちろん退職金も全額、株の購入にあてる予定であるw

2016年11月4日金曜日

銘柄を明かさない理由R149 バグ

第149話 バグ

都内の古びた木造家屋。
2階の自室で中学生の男の子は、あることに気づいた。
あれ、この取引画面、バグってる。
バグっているのは祖父の取引口座がある証券会社の取引画面だった。

それは普通の者なら気づかないバグだった。
ある操作をすると、画面が固まってしまう。
単純なプログラムミスだな。
男の子は考えられる要因と対策を、証券会社にメールした。

翌朝、都内にある証券会社。
情報システムの責任者である男は、部下から報告を受けた。
「昨夜、取引画面のプログラムにバグがあるとの指摘メールが届きました。
昨夜の内に改修は終わっており、損害等は確認されていません」、部下がいう。

「どのようなバグだ」、責任者の男が問う。
「ある操作をすると、画面がフリーズしていました」、部下が答える。
「どのような操作をすると、フリーズしていたんだ」、責任者の男が問う。
「同じ銘柄を高値で買い発注、安値で売り発注したときです」、部下が答える。

「株は安く買って、高く売るんだ、そんな取引は想定外だ。
初心者が誤発注したときに、たまたま気がついたんだろ」、責任者の男がいう。
「いえ、そのメールを送ってきたのは、中学生ですが無敗の個人投資家です。
しかも、その中学生はその操作バグの早期の改修を要望していました」、部下が答える。

責任者の男は、社内の噂を思い出した。
会長が無敗の個人投資家を養成しているという噂。
養成しているのは、中学生、フリーター、ホステス、主婦、舞台俳優など様々。
養成は順調に進んでおり、とてつもないパフォーマンスを叩き出しているという噂だった。

「その中学生の取引口座を教えてくれ」、責任者の男がいう。
「かしこまりました、届いたメールも転送します」、部下は答え、席に戻った。
ほどなくして、部下から取引口座情報と届いたメールが転送された。
メールには今回のバグの考えられる要因と対策が、的確に記されていた。

責任者の男は、取引口座情報を確認した。
取引口座情報の備考欄に、アルファベットのKの文字があった。
会長は無敗のキングと呼ばれている相場師、イニシャルはKだ。
この中学生が会長が養成している無敗の個人投資家なのか、責任者の男は思った。

2016年11月3日木曜日

【コラム】老後に必要な貯蓄額はいくらか

よく老後の備えとして、数千万円必要ですといわれる。
現在の年金世帯が数千万円も貯蓄しているのか調べてみた。
調べたのは、厚生労働省の平成24年「年金制度基礎調査」である。
夫婦世帯の貯蓄額最多は「100~300万円」であるw

「2000~3000万円」が6.1%、「3000万円以上」はわずか8.1%である。
世帯収入の平均額は410万円で、うち年金は263.1万円。
世帯支出が月平均28.6万円なので、年間28.6万円×12ヶ月=343.2万円。
貯蓄の切り崩しどころか、貯蓄しているのであるw

男性の単身世帯での貯蓄額最多は「貯蓄なし」である。
世帯収入の平均額は228.3万円で、うち年金は157.8万円。
世帯支出が月平均20.4万円なので、年間20.4万円×12ヶ月=244.8万円。
100歳まで生きるとして、年間16.5万円×35年=577.5万円あればよいのであるw

【コラム】娘の国民年金シミュレーション結果

今年、20歳になる娘の国民年金のシミュレーションを行なった。
今年度の国民年金額は、780,100円。
受給できる国民年金額の計算式は、国民年金額×加入月/480。
仮に受給額が今年度と同額で2年加入した場合、780,100円×24/480=39,005円w

次に前納した保険料が、何年で元が取れるか計算してみる。
2年分の保険料を口座振替で前納した場合、377,310円。
377,310円/39,005円=9.67年、現在の受給額でも10年で元が取れる計算になる。
娘が受給する頃の高齢者の割合を、総務省統計局の人口ピラミッドで確認してみるw

下図の赤線が娘が受給する頃の人口ピラミッドの上限である。
現在より高齢者の割合が減少するため、おそらく受給額は増えるとみている。
今回の国民年金は、自身には想定外の出費である。
子どものいる読者の方は、心づもりされておかれることをオススメするw


2016年11月2日水曜日

【エッセイ】国民年金加入のご案内

先日、帰宅すると、ポストに日本年金機構からの封筒が届いていた。
大学生の娘が20歳になるので、国民年金加入の案内だった。
自身の年金状況は、ねんきん定期便で確認している。
ところが娘の年金はノーマークだったw

国民年金の保険料は月16,260円、年間だと195,120円。
前納すれば割引があるが、結構な支出である。
自身の娘は大学生なので、「学生納付特例制度」を使える。
同制度を使えば、保険料の納付が猶予されるw

だが、娘の将来を考えたときに「学生納付特例制度」がよいのか。
当然ながら、保険料を多く納めた方が、娘が貰える年金も多くなる。
明日、シミュレーションを行なった上で、どうするか決める。
「子供の資産運用 年金編」スタートであるw