2017年9月9日土曜日

【コラム】証券会社の呆れた資料

先日、ある企業の社員持株会資料を見る機会があった。
その企業は誰もが知っている有名企業である。
その企業の社員持株会では、拠出金額に対して会社が6%補助してくれるらしい。
資料にあるリターン説明を見て呆れ果てたw

リターンの説明は以下のような内容である。
「会社の補助が6%あり配当利回りが平均2%なので、年間8%での運用になります。
毎月1万円拠出するだけで、40年後には3000万円以上の資産になります」
賢明な読者の方は、どこがおかしいかお分かりだろうw

正確にいうならば、以下になる。
「配当利回りが平均2%なので、年間2%での運用になります。
会社の補助が6%なので、毎月1万円拠出すれば毎月600円が会社から補助されます。
40年後には、拠出額480万円が700万円以上になります」w

しかも、このリターンには物価上昇や株価下落のリスクが織り込まれていない。
40年後、物価が上昇していなくても、株価が下落していればマイナスである。
資料を作成したのは、運用する証券会社らしい。
証券会社は運用額を増やしたいがために、いい加減な資料を作成したのだろうw